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好調清水を撃破し、G大阪が今季初の連勝

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 22日、J1は第7節のガンバ大阪清水エスパルスの一戦を行った。今シーズン、開幕5試合で勝利がなく、前節の川崎F戦(3-2)でようやく初勝利を挙げたG大阪。対する清水は今季好調で、6試合を終えて4勝2敗。前節は磐田とのダービーに3-2で勝利し、3連勝と勢いに乗って、この試合を迎えた。前半にG大阪はMF武井択也の得点で先制すると、ラフィーニャが追加点を挙げる。後半に入り、選手交代した清水も流れを引き寄せたが、G大阪の守備を崩せず。逆にFW佐藤晃大に追加点を入れられた。ロスタイムには清水もアレックスが1点を返したが、時すでに遅し。3-1でG大阪が勝利し、今季初の連勝を飾った。

 G大阪のスタメンにはリーグ戦5試合ぶりに主将MF明神智和の名前があった。対する清水は、前節途中出場のルーキーMF河井陽介がスタメンに復帰。さらに本来FWの高原直泰を中盤で起用した。

 立ち上がりから両チームが積極的にボールを奪いに行き、プレスをかけ合う展開。両チームが主導権を争う中で、徐々にボールを支配したのは、アウェーの清水だった。前半14分にCKから清水が決定機を得る。マークを外した高原がヘディングでシュートをする。これをゴールライン上にいたMF寺田紳一がクリアーされ、先制点を挙げられない。

 対するG大阪も前半19分にDF藤春廣輝のクロスから、FWラフィーニャがボールを受けるが、飛び出してきたGK林彰洋にブロックされる。さらにG大阪は、遠藤のロングボールにFW佐藤晃大とDFが競り合ってこぼれたボールをMF武井択也がダイレクトで蹴り込んで、G大阪が先制する。その後もG大阪は、ボランチの遠藤を中心にしたパスワークで攻め続ける。同26分にはラフィーニャからのパスを受けた佐藤がGK林に倒されてPKを獲得する。このシュートが一度はGK林に止められたが、正面にこぼれたボールを自ら蹴り込み、追加点を挙げた。

 2点をリードされた清水は、パスをつなぎながら前線にボールを運ぶが、集中した守備を見せるG大阪をなかなか崩せない。35分過ぎには、左SB李記帝からのクロスをゴール前でFWジミー・フランサが合わせる形から好機をつくるが、ゴールにはつながらない。前半ロスタイムにも、河井のクロスが直接GKに入りそうになる場面もあったが、GK藤ヶ谷陽介に防がれた。結局、G大阪が2-0とリードしたまま前半を折り返す。

 後半の開始から、清水はMF小野伸二と17歳のMF石毛秀樹を投入した。ボールを支配する清水は、両サイドからクロスを入れてチャンスをつくるが、ゴール前で堅い守備を見せるG大阪の守備を崩せない。後半15分には小野がボールを受けて素早くシュートを放つが、ボールはゴールマウスの上に飛んで行った。同16分にはMFアレックスが小野とのワンツーでシュートを狙ったが、ゴール左に外れていった。

 G大阪は同18分に寺田を下げて、MF倉田秋を投入した。さらにG大阪は同21分にもラフィーニャを下げて、MF阿部浩之をピッチに送り出した。ボールを保持できるようになったG大阪は、何度か倉田、阿部がゴール前に入り、追加点を狙いに行く。後半31分には倉田が抜け出して決定的なチャンスを得たが、シュートはゴール左に外してしまう。それでも後半36分、遠藤のCKに佐藤が合わせて3-0とする。直後にも佐藤のポストプレーから阿部がGKと1対1の決定機を迎えたが、ゴール右に外してしまった。

 終了間際の36分に清水は河井を下げてFW伊藤翔を投入、G大阪も佐藤を下げて、イ・スンヨルを送り出し、ともに交代枠を使い切った。終了間際まで攻め続けたG大阪は後半45分にも遠藤のパスを受けた阿部が、遠い位置からもシュートを放つが、GK林に防がれる。後半ロスタイムに清水もセットプレー崩れから、小野が高いボールをゴール前に送り、最後はアレックスが押し込み、1点を返した。この勝利で今季初連勝を飾ったG大阪は、順位を14位に上げている。

 先制点を挙げた武井は、「最後に1点やられてしまいましたが、みんな集中して良い守備できたと思います。もう少しポゼッションして相手を崩せたら良かったですけど、こういう勝ち方もガンバらしくていいと思います。しっかりと3連勝を狙って頑張っていきたい」と、試合を振り返った。

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