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矢島2試合連続の2得点、川崎Fが2戦7発で風間体制初の連勝

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[5.6 J1第10節 名古屋2-3川崎F 豊田ス]

 川崎フロンターレが2戦7発と攻撃陣が爆発し、名古屋グランパスに3-2で競り勝った。風間八宏監督就任初戦は広島に1-4で敗れたが、その後2連勝。3試合で9失点を喫しているものの、それを上回る得点力を発揮し、前節・磐田戦(4-3)に続いて打ち合いを制した。

 前半2分、DF登里享平のスルーパスに反応したMF大島僚太が左クロス。PA内のFW矢島卓郎が胸で落としたボールをFW田坂祐介が左足で蹴り込んだ。風間体制初先発となった田坂の4試合ぶり今季2点目で幸先よく先制した。

 名古屋も前半9分、腰痛から5試合ぶりに復帰したFWケネディが豪快な左足ミドルを叩き込み、試合を振り出しに戻すが、川崎Fの勢いは止まらない。

 5分後の前半14分、MF中村憲剛からの浮き球のパスに反応した矢島がヘディングで叩き付け、2-1と勝ち越しに成功した。前半38分には中村の右CKに矢島が頭で合わせるが、クロスバーを直撃。跳ね返りをDF森下俊がヘディングで押し込むが、またしてもクロスバーに弾かれた。

 一気にたたみかける川崎Fは前半ロスタイム、カウンターから森下が駆け上がり、中村とのワンツーで前線に飛び出す。もう一度、中村に戻すと、中村がスルーパス。オフサイドラインぎりぎりから抜け出した矢島が角度のない位置から左足でねじ込み、3-1と突き放した。

 名古屋は後半開始からケネディとMF中村直志に代えてFW永井謙佑、MF小川佳純を投入。さらに後半11分にはDF石櫃洋祐に代えてDF増川隆洋をピッチに送り、DF田中マルクス闘莉王を前線に上げた。

 後半20分にはMF金崎夢生のフィードに競り勝った闘莉王が頭で落とし、FW玉田圭司が詰めるが、シュートは打ち切れない。それでも同25分、左サイドから仕掛けた永井が金崎につなぎ、マイナスに落としたボールをMF藤本淳吾が左足で流し込んだ。

 2-3と1点差に追い上げ、攻勢を強める名古屋。川崎Fは登里に代えてDF伊藤宏樹を投入し、森下を左SBに回して守備を強化し、粘り強く耐え続けた。試合はそのまま逃げ切った川崎Fが3-2で勝利。2戦連続の2得点で攻撃陣を牽引する矢島は「パスが良くて点を取れている。自分の動きが良くなれば、もっと取れると思う」とチームメイトに感謝し、「いいトレーニングができているし、ここ2戦は結果も付いてきている。来週もいいトレーニングをしたい」と充実感を漂わせていた。

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