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浦和の北欧CBコンビが攻守に躍動…ホイブラーテン「FKで得点したかった」ショルツ「浦和のサポーターはすさまじい」

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オウンゴールを誘発したDFマリウス・ホイブラーテン

[5.6 ACL決勝第2戦 浦和 1-0 アルヒラル 埼玉]

 北欧コンビがアジアの頂点に立った。浦和レッズが誇るCBの2選手、ノルウェー人DFマリウス・ホイブラーテンとデンマーク人DFアレクサンダー・ショルツはフル出場で躍動。ホイブラーテンは自身のヘディングシュートが相手のオウンゴールを誘発した。「本当にすばらしい感覚、フィーリングでした」と振り返った。

 サウジアラビアでの第1戦を1-1で終え、第2戦は埼玉スタジアム2002で行った。6万人近くのサポーターがとてつもないエネルギーで選手たちを支えてくれた。ショルツは「このようなファンタスティックなファンは本当に光栄」と感謝。「本当に浦和のサポーターはすさまじい。クリエイティブな飛行機の絵が出てきたりと、本当にすばらしかった」。勝利の原動力となったことに「常に感謝しているので、これ以上言葉にならないくらい」と目を細めた。

 前半はアルヒラルに攻め立てられた。しかし45分を耐えると、後半4分に均衡を破る。MF岩尾憲のFKからホイブラーテンがPA左からヘディング。PA中央に折り返すと、相手選手のオウンゴールを誘発した。「FKに関してはかなり話し合っていた。それで得点したかった」。オウンゴールとはいえ、積み上げた練習の成果が結実したものだった。

 2021年の天皇杯優勝から始まった長い闘いは、22年のセントラル開催での戦いを経て、23年の春に終結した。ショルツは「非常に誇りに思っています」と長期間での戦いを振り返る。「勝つというものは簡単なものではありません。しかもこのACLは非常に長いストーリーでした。21年の天皇杯、セントラル開催、すべて詰め込んだもので、非常に長い物語でした」と約2年半に及ぶ時間を嚙み締めた。

 クラブワールドカップへの出場はまだ考えられないようだ。ショルツは「僕らの目の前にはJリーグ、ルヴァン杯、天皇杯、ACLの予選もまたある。とりあえず(CWCは)横に置いておいたほうがいいかもしれません」と冗談交じりに、世界の舞台に思いを巡らせていた。

(取材・文 石川祐介)
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