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Kリーガーとして川崎Fと相まみえた蔚山現代MF江坂任「この10か月くらい頑張っていたことを見せれた」

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MF江坂任

[10.3 ACLグループI第2節 川崎F 1-0 蔚山現代 等々力]

 試合後、韓国に渡った元Jリーガーの奮闘を称え、川崎フロンターレのサポーターからは拍手が贈られた。今シーズンから蔚山現代(韓国)に加入したMF江坂任は後半44分までプレー。「自分たちもチャンスがあったとは思う。そこで1点を取れればよかった。最後はやっぱり力の差というか、決定力の差が出て、やっぱりアウェーだなという感じ」と悔しさをにじませた。

 昨年末に浦和レッズから韓国に渡った。今シーズンはKリーグで16試合2ゴール2アシストを記録。「フィジカル的な1対1、セカンドボールみたいなところが多くなる。日本にいたときよりは強度は増した。そこはKリーグに行って成長した部分」(江坂)。違いを見せるべく、川崎Fに挑んだ。

 江坂は序盤は右サイドから起点を作るも、蔚山現代の得点は遠い。「相手の1列目を剥がすことはできていた。やっぱり最後のゴール前のところのクオリティはまだまだ上げないと」と振り返る。後半44分までは拮抗していたが、最後にMF橘田健人の一発に沈んだ。直後に江坂は途中交代でピッチを下がる。「悪くはなかったと思いますけど、やっぱりゴール、アシストのところで絡めていない。自分の役割としてはまだまだ」と肩を落とした。

 ひさびさにJリーグサポーターの前でそのプレーを見せた。サポーターからの拍手には「あんまりないと思うんですけど、日本の方はウェルカムで受け入れてくれる部分がある」と感謝を示す。

「ほとんどの人が自分が韓国でどういう状況か、わかっていなかったと思う。Kリーグを観る機会がないと思いますし。自分がこの10か月くらい頑張っていたことを見せれたかなと思います」

 第6節ではホームに川崎Fを迎える。元チームメイトでもある家長昭博の名前を出しながら、「アキさんが出てくるかなと思いましたけど、出てこなかったので。次は対戦したい」と再戦を楽しみにしていた。

(取材・文 石川祐介)
●ACL2023-24特設ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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