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甲府DF関口正大「ウタカも見えたけど…」頼れる主将がACL首位に導く豪快スーパーゴール

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DF関口正大

[11.8 ACLグループH第4節 甲府 4-1 浙江 国立]

 前半の2点リードから1点を返され、嫌なムードも漂っていた後半13分、ヴァンフォーレ甲府に追加点をもたらしたのは頼れる主将のスーパーゴールだった。

 2-1で迎えた後半13分、右サイドで高い位置を取っていたDF関口正大はFW飯島陸からのスルーパスに反応し、ペナルティエリア右に反応。中にはFWピーター・ウタカ、FWジェトゥリオとすでにゴールを決めていた選手が並んでいたが、思い切り右足を振り抜くと、矢のようなシュートをゴール右上隅に突き刺した。

「あそこに侵入していって、ウタカも見えたけど、時間帯も時間帯で苦しい時間帯だったので、一個欲しいなというところでしっかりゴールにつながってよかった。ファーに打つよりは上に強い球を思い切り振ろうと思って打ったらいいところに飛んでくれた」(関口)

 前節では同じ相手に0-2で敗れていた中、分析を踏まえて「準備の段階で篠田(善之)監督とも3人目の動きを狙っていこうと話していた」という狙いも実ったゴール。結果的には浙江の反撃にも歯止めをかける一撃ともなり、関口は「正直、2-0からあの時間帯での失点は最悪の展開も考えられたけど、そこで次の1点を取れたことが良かった」と胸を張った。

 J1参入プレーオフ圏を争うJ2リーグ戦との連戦が続いているため、初出場のACLはサブ組主体で臨んでいる甲府。関口は今夏加入のDF松田陸にリーグ戦のレギュラーの座を奪われているが、ACLで大仕事を成し遂げた。

 それでも二つの大会を戦うチームに心理的な垣根はない。「リーグ戦も佳境に入っていて、並行して戦っているというところで、うまく相乗効果でチーム全体として勝とうといういい循環が起きている」(関口)。ACLではグループ首位に浮上し、J2は次節の最終節・山形戦に勝てばプレーオフ出場権が確定する状況。チーム全体で二つの目標を取りに行く構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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