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J1で4年ぶりの勝ち点1、大分MF宮沢「次は勝ち点3を」

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[3.9 J1第2節 川崎F1-1大分 国立]

 4シーズンぶりの勝ち点1を次につなげる。大分トリニータはシュート数18本を浴びながら1-1のドロー。4年ぶりのJ1復帰を果たした今季、第2節で09年12月5日の大宮戦(1-1)以来となるJ1での勝ち点1を獲得した。

 前半28分、DF若狭大志の左クロスからこぼれ球をMFチェ・ジョンハン、FW高松大樹が立て続けにシュート。2度はGKに阻まれたが、3度目の正直でMF安川有が左足で押し込み、先制点を奪った。

 同志社大から11年に入団した安川にとって、プロ3年目でのJ初ゴール。「めちゃくちゃうれしかった。気づいたらベンチに向かって走っていた。何も考えてなかった」と、無我夢中の一撃だった。

 2日のF東京との開幕戦(1-2)は3バックの一角で先発した安川だが、この日はMF松本怜の負傷欠場もあり、3-5-2の左サイドハーフに入った。「いつもと違って、前のワイド。どうなるかなと思ったけど、前半は相手も同じシステムでやりやすかった」と、積極的な攻め上がりがゴールにつながった。

 しかし、後半は4-2-3-1にシステムを変更してきた相手に防戦一方。後半8分に同点に追いつかれ、その後も猛攻を浴びた。それでもMF宮沢正史が「攻められてはいたけど、我慢しながらというのは考えていた」と話すとおり、最後のところで粘り強く耐え抜き、1-1の引き分けに持ち込んだ。

「J1に来て、勝ち点1を取る難しさは十分に分かっている」。宮沢はそう言って勝ち点1を前向きに評価する。「ここからステップアップして、次は勝ち点3を取れるようにがんばっていきたい」。次節はホームでの浦和戦。開幕2連勝と好調な相手にも、この日と同じように粘り強く戦っていく。

(取材・文 西山紘平)

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