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ユナイテッドでの2シーズン目へ意気込む香川「もっと自分の色を出す」

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[7.23 親善試合 横浜FM3-2マンチェスター・U 日産ス]

 世界屈指のメガ・クラブを、自身の色に染めていく。22日に来日したマンチェスター・ユナイテッドに合流した日本代表MF香川真司は、23日の横浜FM戦後、強い決意を口にした。

 マンチェスター・ユナイテッドに加入して、2年目のシーズンが間もなく開幕する。1シーズンを過ごしたことで、香川は精神的にも余裕が生まれていることを認めた。「2年目ですから、多少の気持ちの余裕を感じます。プレーにも余裕も感じる部分はある。序盤戦から結果を残していきたいなと思います」。

 MFライアン・ギグスは「ユナイテッドは、一人の選手よりも、何よりチームが優先される。ただ、その中でも香川は大きな役割を担えるはずだ」と日本代表MFに期待を寄せた。香川自身も2年目は中心選手にならなければいけないという自覚を強く持っている。

「(今季は)もっと自分の色を貪欲に出さないといけない。それがW杯にもかかってくる。もっと存在感を出せるように。1年目はチームに慣れることに精一杯だった。2年目はもっと自分の色を付けていけるように頑張りたいと思います」

 マンチェスター・ユナイテッドは昨季限りでアレックス・ファーガソン監督が勇退し、デイビッド・モイーズ新監督を迎えた。その新監督の目指すサッカーを早く吸収することが選手たちにも求められる。まだ1日しかモイーズ監督の下で練習をしていない香川だが、チームに起きつつある変化は感じ取っていたようだ。「プレッシングをより強めていくイメージだと思います。プレッシングサッカーは、ドルトムントでもやっていました。まだ、どういうサッカーをやるかは分かりませんが、明日からもしっかりやっていきたい」と気を引き締める。

 サッカー選手として、更なる飛躍を目指す香川。もちろん、シーズン終了後に控えるブラジルW杯も見据えている。

「ここでの成長がW杯につながると思います。代表は代表で、もちろんサッカーは変わりますが、ここでの成長が何より代表につながると思うので。厳しい環境の中で、昨年以上に自分を磨いていきたいです」

 赤い悪魔の中で、より大きな結果を残し、夢の舞台であるW杯へつなげていく。香川の新たな挑戦が、いよいよ始まった。

(取材・文 河合拓)

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