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長友「日本がアジアNo.1であることを焼き付けさせたい」

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 強豪国とはいえ、すでにW杯欧州予選で敗退している相手。DF長友佑都(インテル)がセルビア戦に向け、「日本はW杯に出るというプライドを持って戦わないといけない」と力を込めた。

 世界最速でブラジルW杯への出場を決めた歓喜の瞬間から束の間、6月のコンフェデレーションズ杯では3戦全敗であえなくグループリーグ敗退を喫した。イタリア戦で気を吐いた時間帯はあったが、結果を見れば勝ち点0が現実だった。

 セルビアとの試合でも同じような内容であれば、W杯5大会連続出場国としての沽券(こけん)に関わる。

 長友は「一人ひとりのタレント性を見れば向こうの方が上だと思うし、相当力を持ったチームであるのは間違いない」と、W杯予選敗退国として見ることは危険だと指摘。その上で「明らかに内容で劣るような試合をするようでは僕らもプライドが傷つく。やっぱり日本がアジアNo.1だと焼き付けさせたいし、このチームがW杯に行くならしょうがないと思われるような試合をしたい」と熱弁を振るった。

 今回限りでの引退を表明した元同僚のデヤン・スタンコビッチにも「日本が良いチームなのは分かっているが、ただ、ビッグチームと比べるとそこまでではないだろう」というニュアンスで言われたことがあるという。「彼もそう言っていたし、僕自身もそう思う」

 その認識を覆すための一戦。長友の目がらんらんと燃えた。

(取材・文 矢内由美子)

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