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2年ぶりのダービーに敗れた大宮MF金澤「手応えは感じている」

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[5.8 J1第1ステージ第11節 大宮 0-1 浦和 NACK]

 大宮アルディージャの下部組織出身であるMF金澤慎にとって、浦和レッズとのさいたまダービーは、普段以上に気持ちの入る一戦だ。今回は浦和が首位に立っていたが「順位とかに関係なく、特別な思いでやっていただけに本当に悔しい」と、2年ぶりのダービーに0-1で敗れて肩を落とした。

 3日にAFCチャンピオンズリーグで浦項スティーラーズと戦っていた浦和に対し、大宮は4日にJ1リーグ戦の福岡戦を行い、準備までの時間は1日少なかった。中3日での試合について「準備時間が少なかったですが、失点するまでは自分たちが準備してきた形が出せたと思いますし、攻撃でも良い守備から攻撃ができていたと思います」と、振り返る。

「アキ(家長昭博)のシュートがポストに当たった場面とか、惜しい場面もつくれたので。僕自身、手応えは感じていますし、チームとしても手ごたえが感じることができたのかなと思います」

 J1で首位に立っているチームと渡り合える感触を得られた一方、課題も見えた。失点を喫した場面もそうだが、1点を追う後半はチャンスをつくり出せなかった。

「内容は決して良くなかった。後半は特にシュートがゼロ本でしたし、自分たちが主導権を握ってゲームを展開することはできていなかったと思う。90分間、自分たちが主導権を握って、たくさんシュート打って点を取ることが自分たちの目標としている形なので、そういうことを出しつつ、結果につなげていくことが課題です」

 反撃を狙い、試合終盤に外国籍選手3人を投入したが、前線でのプレスが緩くなった結果、中盤から選手が飛び出すことになり全体のバランスは崩れた。渡り合える部分があった反面、足りない部分も多く出た。「できた部分は継続して、できなかった部分は日々のトレーニングで改善していく。その繰り返ししかない」という金澤の言葉を、チームでどれだけ実践できるかが、今後の大宮の成績につながるはずだ。

(取材・文 河合拓)
●[J1]第1ステージ第11節 スコア速報

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