beacon

福岡・井原監督「選手たちをJ1で戦わせてあげたかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

アビスパ福岡を率いる井原正巳監督

[12.3 J1昇格プレーオフ決勝 名古屋0-0福岡 豊スタ]

 勝つしかなかった。そして、勝つにはゴールが必要だった。いくつもの決定機を作り、J1昇格を果たそうと最後までゴールを目指したアビスパ福岡だったが、90分を回ってもネットを揺らせず。5分間のアディショナルタイムにも得点は生まれないまま、試合終了の笛が吹かれた。

「我々は勝たなければならない状態でのゲームだった。勝つしか昇格の道がなかったけど、残念ながら引き分けに終わり、本当に悔しいし、残念な思いをさせてしまい、申し訳ないと思っている」

 試合後の記者会見で声を落とした井原正巳監督だが、ピッチ上で戦い抜いた選手たちには「攻守に渡ってアグレッシブに戦ってくれたし、勝利のために90分間を走り続けてくれた。気持ちも、今までやってきたこともすべて出してくれた」と労いの言葉を贈った。名古屋に攻め込まれる時間帯も体を張った粘り強い守備でしのぎ、素早い攻守の切り替えから好機も創出した。内容が良かったからこそ、昇格を決めるゴールが生まれなかったことを悔いた。

「残念ながらゴールという結果を出せずに引き分けに終わった。今日のゲームの中で1つのチャンスを、うまく決めることができれば…。たらればになりますが、そういうゲームではなかったかなと思います」

 今シーズンの戦いは終わりを迎えた。最大にして唯一ともいえる目標だったJ1昇格を逃し、「選手たちを何とかJ1で戦わせてあげたかった。そこは私の力不足だと思っている」と無念さをにじませた。

(取材・文 折戸岳彦)
●J1昇格プレーオフ決勝 スコア速報

TOP