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「最初は落ち込んでいる様子も…」バックアップで帯同する仲間2人に遠藤航は…

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落選した同世代の仲間の分まで戦う決意のDF遠藤航

 貴重な“バックアップ”で終わるつもりはない。日本代表の西野朗監督が求める「ポリバレント」を体現するDF遠藤航(浦和)。3バック、4バックどちらにも対応し、守備的なポジションならどこでもこなすことができる。

「いろんな監督とやる中で、いろんなポジションをやっているし、慣れているとは思う」。複数のシステムを使い分け、試合の中で臨機応変に対応していくうえで、ベンチにユーティリティーな選手が控えていることはチーム編成上、プラスだろう。しかし当然、遠藤自身は「良さは試合に出ないと出せない。しっかり出る準備をしたい」と、試合に出てチームに貢献したい気持ちが強い。

 ともにピッチで戦うことができなくなった仲間への思いもある。30日のガーナ戦(0-2)に臨んだ代表メンバー26人から最後に落選したFW浅野拓磨、MF井手口陽介、MF三竿健斗の3人は遠藤と同じリオデジャネイロ五輪世代。それでも浅野と井手口はバックアッププレイヤーとしてチームに帯同し、ゼーフェルトでも一緒に練習で汗を流している。

「食事も一緒に取ったりしているけど、普段と変わらないというか、でも悔しさは間違いなくあると思う。(W杯メンバー23人が決まってから)最初に会ったとき、特に(浅野)拓磨は落ち込んでいる様子もあった」

 そう明かした遠藤は「それでも切り替えてやってくれているし、2人の分も頑張らないといけないという気持ちはある」と力説。リオ五輪世代では遠藤のほかにMF大島僚太、DF植田直通、GK中村航輔がメンバー入りを果たしたが、スタメンの可能性があるのは大島ぐらいというのが現実だ。「もっともっとスタメンを争える実力を付けないと。リオ組が中心になるぐらい、個人の能力を付けないといけない」。最後に涙をのんだ仲間のためにも、23人に入っただけで満足しているわけにはいかない。

(取材・文 西山紘平)

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