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夏王者のエース山梨学院FW宮崎純真は大一番でこそ輝きを放つ #ファントムを探せ

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山梨学院高FW宮崎純真(3年)

#ファントムを探せ コラムVOL.4 山梨学院高 宮崎純真(3年)

ナイキフットボールから、革新的なフィット感とボールコントロール精度を高める新たなスパイク「PHANTOM VSN(ファントム ビジョン)」が登場した。「ファントム」とは決められた役割で動くのではなく、ゲームを掌握し、決定的な仕事までするプレーヤーのことだ。相対した選手には、まるでファントム(ゴースト)に襲われたかのような脱帽せざるをえないプレーを見せつける。そんな得体の知れない「ファントム」なプレーヤーは日本に存在するのか。はたまた現れるのか。近い将来日本を背負うことを期待された逸材たちを取り上げる #ファントムを探せ コラム 第4回は、高校サッカー担当のゲキサカ記者・吉田太郎が語る。


 1プレーで流れを変え、ゴールを決めてチームを白星へと導いてしまうファントムプレーヤー。今夏のワールドカップではベルギー代表MFケビン・デ・ブルイネやブラジル代表MFコウチーニョという「ファントムプレーヤー」たちが、観る人を感動させるようなプレーでチームを白星へ導いてきた。しかし日本の高校生年代にも時折「ファントム」なプレーに出会う瞬間がある。

 今夏のインターハイ、桐光学園高(神奈川)FW西川潤(2年)や昌平高(埼玉)MF原田虹輝(3年)、東山高(京都)FW久乘聖亜(3年)ら勝ち上がったチームには、「ファントムプレーヤー」の活躍があった。中でも優勝校の山梨学院高(山梨)には、試合の多くの時間帯で存在感を発揮し、劣勢に陥ってもまるでファントム(ゴースト)のように相手ゴールを陥れるストライカーがいた。

 山梨学院高10番FW宮崎純真(3年)。「インターハイMVP」という声も多いアタッカー。市立船橋高(千葉)や決勝で対戦した桐光学園高(神奈川)などの強敵相手でも前線でボールを収め、チャンスの起点となり、スピードと相手の逆を突く巧さでDFを攻略して決定機を演出する。そして何よりもここぞの場面で周囲が驚くようなゴールを決めて白星を引き寄せていた。

 ハイライトの一つが日章学園高(宮崎)との準々決勝だ。先制されて迎えた後半開始直後に右サイドを縦に抜け出して同点ゴールを演出。そして、再び勝ち越された直後の22分にはGKのパントキックを味方が競り、これを拾った宮崎が間髪入れずに仕掛ける。中央から右前方にボールを持ち出しながら右足一閃。正確なシュートをゴール左隅へ沈める。28分にも再びGKのパントキックから前線でDFと入れ替わり、さらに対応したDFのマークを切り返しで外してから決勝点となる左足シュートをゴール左上に叩き込んだ。

 この試合のハーフタイム、宮崎は山梨学院の名将・横森巧総監督から「絶対にオマエが獲って来い」と檄を飛ばされていたという。その言葉通りに奪った2ゴールはいずれも難易度の高いスーパーゴール。重要なゴールを決め、チームを勝たせる仕事をしてのけた。

 宮崎は桐光学園FW西川との10番対決も注目された決勝戦でもその一撃でチームを救った。宮崎はこの日、前半から相手の一瞬の隙を突いてボールを奪い取り、カウンターから一人で持ち上がって決定機も演出。だが、なかなかゴールを奪えずにいた。

 0-1のまま後半25分を過ぎ、30分を過ぎ、そしてアディショナルタイムに突入。敗戦の瞬間は確実に近づいてきていた。2400人の観衆のほとんどが桐光学園の勝利を確信していただろう。その中で宮崎は劇的過ぎる同点ゴールを決める。35分+5、右サイドからの折り返しに走り込んだ10番は正確な右足ダイレクトのシュートをゴール左隅へ沈めた。

 本人は「負けている時に点獲るというのは今、一番自信になっている」と語っていたが、劣勢の展開で一撃を決める力があるところを改めて証明した。そして延長前半5分に左サイドから縦に仕掛けて上げたクロスが相手オウンゴールを誘って決勝点。決勝はCB望月駿介らFC多摩ジュニアユース時代のチームメートとの対戦だったが、宮崎はライバルたちも認めるほど成長した姿を見せ、チームを日本一へと導いた。

 世界的名手たちと同じように大舞台で活躍できるかどうか。これも「ファントムプレーヤー」の重要な要素だと感じている。宮崎は県大会決勝で圧巻の4ゴール。そして全国では市立船橋との大一番や全国決勝で一際目立つプレーをした。今夏、最も大きな輝きを放った若き「ファントムプレーヤー」宮崎純真。流れを変える能力、ゴールを決める能力をさらに磨いて、インターハイ王者のエースは冬を迎える。


 現在、ナイキジャパンフットボールTwitter公式アカウントにて「ファントム」プレーヤーの目撃情報を集めている。「こいつはファントムだ!」と思う近くのプレーヤーがいれば、ぜひ推薦してほしい。ゲキサカでは今後も様々なプレーヤーを紹介し、「ファントムとは何か」に迫っていく。

★ナイキ公式「#ファントムを探せ」の詳細はこちら
http://gonike.me/phantom_vol4

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