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18歳MF中村敬斗、約3か月半ぶりにJ1のピッチに…来年U-20W杯までは「まだ時間がある」

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ガンバ大阪MF中村敬斗(写真は4月29日のもの)

[11.3 J1第31節 浦和1-3G大阪 埼玉]

 最後にピッチに立ったのは7月18日の第16節広島戦。ガンバ大阪の18歳MF中村敬斗は浦和戦で約3か月半ぶりにJ1のピッチに立った。

 埼玉スタジアムの浦和戦。良いイメージはあった。3月14日に行われたルヴァン杯グループリーグ第2節の対戦で、後半から途中交代した中村は後半42分にドリブルで一気に持ち込んで、プロ初ゴールを記録していた。

 この日は2点をリードして迎えた後半44分からピッチに送り込まれると、同アディショナルタイムに右サイドでボールを受け、「逆サイドも見えていたので、一つ前に出しておいても良かったけど、スコア的にも3-1だったので行っても悪くないかな」とスピードに乗ったドリブルでゴールに迫る。しかし、「ちょっとタッチが長くなってしまった」とフィニッシュまでは持ち込めなかった。

 今季、G大阪に“飛び級加入”すると開幕戦デビューを飾り、その後もコンスタントに出場機会を得ていた。しかし、指揮官が代わって宮本恒靖監督が就任すると、リーグ戦の出場機会は浦和戦まで訪れたなかった。だが、久しぶりにピッチに戻ってきたことで、「まったく絡めない時期もあったけど、厳しい時期を乗り越えたというのが正しいと思う」と力強く語る。

「自分にとって分岐点となった。より走れるようになったし、スピードもついたと思うので、試合に絡めなかった時期も自分の中では成長は見られていると思う」

 同世代の選手で構成されたU-19日本代表はAFC U-19選手権でベスト4入りを果たし、来年ポーランドで行われるU-20W杯出場権を獲得した。自身はU-19選手権のメンバー入りを逃したこともあり、悔しさはあるものの「W杯行きを決めてくれたので目標にしたい」と前を向く。だが、まずはチーム内で存在感を示す必要がある。「(W杯まで)まだ時間がある。J1で出続けることが大事。出続ければ(代表にも)呼ばれると思うので、ガンバで活躍していきたい」と表情を引き締めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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