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鳥栖の17歳新星、松岡大起が語った“危機感”「ここは自分の練習の場じゃない」

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ルイス・カレーラス監督の指示を受けるサガン鳥栖MF松岡大起

[3.29 J1第5節 横浜FM0-0鳥栖 日産ス]

 17歳にしてJ1リーグ戦4試合連続出場。着実に出番を積み重ねているサガン鳥栖MF松岡大起だが、その内心は危機感でいっぱいだという。「良い経験になっているけど、ここは自分の練習の場じゃない」。目的は試合に出ることではなく、試合に出て結果を残すことだ。

 3月2日のJ1第2節神戸戦で突如Jリーグデビューを飾り、それから4試合連続出場。この日はベンチスタートとなったが、ルイス・カレーラス監督が起用理由を「U-18日本代表の活動があったため」と説明したように、すでにレギュラーに定着しているといっても過言ではない。

 しかし本人の口ぶりからは、そんな立場への安心感は微塵も感じられない。「本当に課題のほうが多くて、1試合1試合積み重ねるごとに手応えより課題が増え続けている。もっとやらないと、もっとやらないと……って思っています」。複数の立場で大忙しの毎日を、そうして真摯に過ごしていることが容易に想像できる。

 所属は鳥栖の育成組織にあたるサガン鳥栖U-18。契約金が発生しないアマチュア選手という立場だ。「午前中にトップの練習に行ってから、電車と自転車で移動して、高校に行ける日は5時間目の途中くらいから授業に出ています」。通学先の高志館高は全日制の県立高で、春から高校3年生になる。

 夕方に授業が終われば、今度は“本職”である鳥栖U-18の練習に向かう。午前中に負荷の高いトレーニングを済ませたこともあり、担っているのは裏方業務。「キャプテンなのでチームが良くなるためにおろそかにしてはいけないことがある。どこでも全力でやることを心がけています」と前向きに取り組んでいるようだ。

 他の高校生プレーヤーからすれば羨ましくなるような生活だが、常に焦燥感と隣り合わせだ。「毎試合毎試合課題が出て、自分としては良い経験になっているけど、ここは自分の練習の場じゃない。本当に結果を出していかないと使ってもらえなくなる危機感がある」。誇りあるトップチームのピッチに立つからには、高校生という甘えはない。

 そのプレッシャーの裏には、3日違いで生まれたライバルの存在もある。横浜FM戦でのパスミスを振り返った松岡は「もしあの場面が自分じゃなくて、久保建英が夢生くん(金崎)の動きを見て出したボールなら通っていたんじゃないかって。そこで技術の差を感じます」と指摘。同世代のトップランナーへの対抗心をのぞかせた。

 高い基準を持つからこそ、いまは「人間性を評価されて上に来られただけ」と驕らず、ひたむきに努力していく構えだ。「どこに行っても通用する特長を身につけないと、試合に出られない危機感がある。もっと突出したものを持たないといけない」。鳥栖の新星17歳はしっかりと地に足が着いている。

(取材・文 竹内達也)
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