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逆転V逸・FC東京を出迎えた“大合唱”「勝って歌いたかった」「0-3の状況でも…」

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アウェースタンドを埋め尽くしたFC東京サポーター

[12.7 J1第34節 横浜FM 3-0 FC東京 日産ス]

 シーズンの大半で首位を独走していたFC東京だったが、リーグ初優勝の夢は最後に崩れ去った。それでも日産スタジアムのアウェー側スタンドを埋め尽くしたサポーターは拍手で選手を出迎え、思い描いていた形ではなかったものの『You'll Never Walk Alone』の大合唱を贈った。

 最後のホーム2連戦を2引き分けで終え、首位から勝ち点3差に引き離されていたFC東京。最終節は横浜FMとの直接対決、逆転優勝のためには4点差での勝利が必要な状況だったが、「本気で優勝を目指していたし、誰一人としてそこはブレていなかった」(DF渡辺剛)と諦めずに試合に臨んでいた。

 エースFWディエゴ・オリヴェイラが負傷離脱し、日本代表DF室屋成が出場停止。戦力事情も厳しいものではあったが、ボールを狩れるMFアルトゥール・シルバを先発に抜擢し、時間を作れるMF高萩洋次郎をトップ下に置く工夫を見せ、序盤は横浜FMを押し込む時間帯が続いた。

 しかし、FW永井謙佑のシュートが不発に終わり、中盤でのパスミスが散見されるようになると、不運なディフレクションから失点。2点ビハインドで迎えたハーフタイムには「あと6点!」のコールがサポーターから飛んだが、さらに1点を追加される形で無念のタイムアップを迎えた。

 目の前で横浜FMの歓喜を見せつけられる屈辱的な終末。しかし、サポーターの反応は温かいものだった。横浜FMの選手たちによるヒーローインタビューをかき消すかのような大声援で選手を出迎え、今季は使い方に幅ができた『You'll Never Walk Alone』を熱唱。“本家”とも言えるリバプールのように奇跡のセレモニーにはならなかったが、沈痛なムードを一気に前向きなものに変えた。

 選手たちは肩を組みながら聞き、そして歌った。「勝って歌いたかった。ただ、負けた後のユルネバもいいのかな、美しいというか」。吹っ切れたような表情で語ったのは主将のMF東慶悟。「アウェー8連戦では遠いところまで最高の雰囲気を作ってくれて、それがなかったら最後の勝負所まで来られなかった。感謝している」と思いを寄せた。

 またGK林彰洋も「選手たちも悔しいけど、サポーターもこの寒い中来てくれて、0-3という状況になってもあれだけの応援してくれるのは……」と感銘を受けた様子。「下手したら選手以上に厳しいというか、つらい思いをしていた人もいただろうと思う。気持ちを汲んで今後につなげないといけない」と力を込めた。

 プロ1年目の渡辺は「優勝のために4点が必要で、サポーターからしたら厳しい状況だけど『私たちは諦めてないから全力を尽くしてください』と言われていた。素晴らしいチームにいさせてもらっている」と愛着を吐露。その上で「この経験ができたのはしっかり戦ったおかげでもあるので、来季もこれから先もずっと続けていきたい」と未来への力に変えた。

(取材・文 竹内達也)
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