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「半年の離脱は長かった」負傷明けのシュミットが現状を説明

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代表合宿に参加しているGKシュミット・ダニエル

 負傷からの完全復活を期す日本代表GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)が10日、オンラインで取材に応じた。

 昨年夏に仙台からシントトロイデンに移籍したシュミットはすぐさま正GKの座をつかみ、昨年末までの公式戦は22試合連続でフル出場を続けていた。ところが、ウインターブレイク明けのキャンプで右足を負傷。「半年ぐらい治らなくて、7月の終わりぐらいに復帰して、徐々にコンディションを上げている段階」と説明した。

「半年の離脱は長かったですね」。今季は8月29日の第4節からベンチ入りしているが、いまだ出場機会をつかめていない。「日本人GKということで、ヨーロッパ圏外から来ているからには、(ライバルと)拮抗していたらダメで、もっと突き抜けないと試合には使ってもらえない。いかにしてそういう存在になるかというのが大事だと思う」と現状を捉えた。

 その意味でも約1年ぶりとなる代表合宿は貴重な場になる。「しばらく実戦から遠ざかっているけど、代表の練習はチームの練習と比べてもより引き締まっていると思うし、そういう中でプレーすることで少しでも実戦に近い形の緊張感を味わえている。そういう感覚を少しでも取り戻すことは意識してやっている」と貪欲に取り組んでいる。

「正直、代表の(川島)永嗣さんとゴンちゃん(権田)の2人の方がベルギーリーグのキーパーより優れていると思う」とも話したシュミット。クラブに戻って守護神の座を奪い返すためにも、一日一日の練習を無駄にするわけにはいかない。

(取材・文 西山紘平)

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