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敵は暑さだけ? 9年ぶりのJで圧倒的な個の強さを発揮している浦和DF酒井宏樹

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浦和レッズDF酒井宏樹

[8.29 J1リーグ第27節 湘南 0-0 浦和 レモンS]

 浦和レッズ日本代表DF酒井宏樹が明らかに次元の違う個の力を見せて勝ち点奪取に貢献している。

 Jリーグ復帰からリーグ4試合目となった湘南戦でも圧倒的な強さを発揮。前線からの守備がはまらず、相手にボールを持たれることの多かった前半から要所で湘南の攻撃を抑え、遅らせ、ときにボールを奪い、決定的なピンチになるのを未然に防いだ。守備ひとつでも何度もサポーターをうならせている。

「ベルマーレは前に強い選手がいたので、インテンシティの高い試合になった。勝利を求めて90分やったが簡単にはいかず、非常に厳しいゲームになった」

 スコアレスドローとなったことで連勝が3でストップし、勝ち点1にとどまったため悔しさをのぞかせたが、ここまで天皇杯を入れて5試合フル出場で無敗、失点もわずか1と、さすがの違いを見せている。

 そんな酒井だが、12年の夏に欧州に渡って以来、9年ぶりに過ごす日本の夏は、想像以上に過酷なようだ。8月14日の鳥栖戦で浦和でのデビューを果たした当初は、雨空が続いてさほど暑くなかったが、このところ厳しい残暑が続き、湘南戦でも前半途中から雨が降ったのを境に一気に湿度が上がった。

「とにかく今は気候ですね。9年間この気候を味わっていないですし。この暑さに自分の体を対応させて、適応していかないといけないし、なおかつ良いプレーをしていかないといけない」と苦笑い交じりに言いながら、覚悟をのぞかせた。

 メンバーが激変中の浦和は連携の未熟さを個の力で補っている状態にも見えるが、酒井が感じているのは徐々に連携が向上しているということ。「周りの選手に声をかけて、ここは俺が行くからと言ってカバーしてもらったりしている。お互いが役割を持ってやっていて、そこは最近うまくはまってきたかなと思う」と先々に期待を寄せた。

(取材・文 矢内由美子)
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