[10.10 UNL3位決定戦 イタリア2-1ベルギー]

　ベルギー代表のGKティボ・クルトワは改めて、欧州サッカー連盟(UEFA)が選手のことよりも収益を優先していると非難した。『スカイ・スポーツ』が伝えている。

　ベルギー代表は10日、UEFAネーションズリーグ3位決定戦でイタリア代表と対戦し、1-2で敗れた。クルトワは3位決定戦の開催について、試合前から「無意味」と苦言を呈していたが、改めて「無意味な試合だった」と強調した。

　両国とも、ミッドウィークに行われた準決勝での敗戦からスタメンを大幅に変更した。ベルギー代表は筋肉疲労のため、FWエデン・アザールとFWロメル・ルカクを招集できなかった。クルトワは「この試合は単なるマネーゲームであり、我々はそれを正直に話さなければならない」と語った。

「UEFAの金儲けに付き合わされたんだ」

「両チームがどれだけ(メンバーを)変えたかを見てみてくれ。もし両チームが決勝に進出していたら、他の選手が決勝でプレーしていただろう」

「このことは、僕たちがあまりにも多くの試合をこなしていることを表している」

　ネイションズリーグが策定されたとき、各国協会は大会の最終週に2試合を行うことを望んでいた。

　もし準決勝以上に進出していなかった場合、各チームは今週末のW杯予選を戦うことになっていたと思われる。

　また、クルトワはFIFAが提案している2年に1度のW杯の開催も批判している。

　FIFAのグローバル開発責任者であるアーセン・ベンゲル氏は、毎年夏に大規模なトーナメントを開催し、1年の間に予選試合を少なくすることを目的として、国際的なカレンダーを刷新する計画を立てている。だが、すでにUEFAはファングループとともに2年に1度の決勝戦に反対を表明している。

「彼ら(UEFA)は余計なトロフィー(UEFAカンファレンスリーグ)を作ってしまった……いつもそうだよ」

「彼らは、他のチームがスーパーリーグを望んでいることに腹を立てることはあっても、選手のことは気にせず、自分たちの懐具合だけを気にしている」

「選手のことが考慮されていないのは、悪いことだ。そして今は、毎年のように欧州選手権やW杯の話が出てくるが、いつになったら我々は休めるのか?一度もない」

　クルトワは、試合のスケジュールが増え続ければ、選手の間でも怪我が多くなるだろうと語った。

「だから結局、トップ選手は怪我をして、怪我をして、また怪我をする。だからより気をつけなければならない」

「僕たちはロボットじゃない!どんどん試合が増えていって、休む時間が減っていくだけで、誰も僕たちのことを気にかけてくれない」

「来年は11月にW杯があるから、また6月の後半までプレーしなければならない。まちがいなく怪我をしてしまうだろうね!もう誰も選手のことなど気にしていない」

「3週間の休暇だけで、選手が最高の状態を12か月維持することなど不可能だ。僕たちから声をあげなければ、同じことが繰り返されてしまう」

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