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セリエA、主審とVARのやり取りを公開する方針へ「審判に悪意がないことを証明できる」

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 イタリア審判委員会のジャンルカ・ロッキ氏らが、イタリア国営放送『Rai』の番組に出演し、今後のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の運用について自身の見解を示した。

 今シーズンのセリエAでは、VARの適用基準や判定の一貫性などを巡って、ローマの指揮官ジョゼ・モウリーニョなどから批判の声がたびたび上がった。そんな中、審判委員会のアルフレード・トレンタランジェ会長と、セリエAおよびセリエBの各試合において担当主審を選出する権限を持つロッキ氏がイタリアのメディアに出演。今後の運用などについて自身の見解を示した。

 トレンタランジェ会長は「ドメニカ・スポルティーバ」において、「改善可能であり、改善しなければならない。我々は言い訳ではなく、説明をしなければならない。将来的に、ピッチの審判員とVARの審判員で専門化していくことになるだろう」などと語った。「ピッチの主審が中心的な役割を担うが、VARは大きなミスや不公平さを取り除くのに役立つため、VAR審判も同様に非常に重要な意味を持つ」などとつけ加えた。また、元選手のVAR参入の可能性を示唆。「我々は試験導入に前向きだ」と語った。

 また、ロッキ氏も、「ラディオ・アンキオ・スポルト」でインタビューを受けると、VARの改革について言及。「VARは素晴らしい道具だが、ピッチの主審は、バランスのとれた一貫性のある判定を下さなければならない。それができなければ、VARは“敵”になってしまう」と述べた。さらに今後、主審とVARのやり取りを公開する方針を示唆。「まもなく実現できるだろう。審判側に隠し事は何もない。コミュニケーションが、どのように、そしていつ行われたのかを理解することは重要だ。仮に軽率なミスがあったとしても、悪意がないことをみんなに証明できる」と述べた。

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