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富山が“J2復帰消滅”について声明

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 4位のカターレ富山は28日のJ3リーグ第29節・いわてグルージャ盛岡戦で0-1の敗戦。この結果により、J2昇格の可能性がなくなった。同日には代表取締役社長を務める左伴繁雄氏がクラブ公式サイトで「J2復帰消滅に際して」と声明を発表している。

 8年ぶりのJ2昇格が絶たれてしまった。富山は2014シーズンに降格。それ以来7シーズンをJ3で過ごしており、それでも今季は4位まで浮上。2試合を残し、勝ち点を積み重ねれば昇格の可能性は残されていた。しかし、3位・岩手との直接対決で終盤に失点。0-1で敗れ、選手たちは肩を落とした。

 左伴氏はクラブ公式サイトを通じ、「熱心に応援いただきましたファン、サポーターの皆さん、そして物心両面でご支援いただきましたスポンサーの皆様、また復帰を心待ちにしてくれていたアカデミー、スクール生、親御さん、社員のみんな、県民の皆様、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪を伝える。

 また、今季を振り返りつつ、「本結果に対する対外的な全ての責任は代表たる私にあります。2014年J3に降格以降、皆さんが背負って来た痛みの深さを自分ごとにし切れなかったことを猛省し、続投に関して弊社取締役会にて然るべき筋を通させていただいた後、不退転の覚悟をもって来季に臨んで参る所存です」と来季への意思も語った。

 その一方で、「今のチームや社員には大きな手応えを感じております」とも。今年4月から正式に代表取締役社長に就任した左伴氏は、チームに可能性を見出しているようだ。

「さて、この場で申し上げることが相応しいかどうか計りかねますが、今シーズンを戦ってみて、今のチームや社員には大きな手応えを感じております」

「それはひとえに『ひたむきにハードワークする』ことに対して、愚直なまでに真正面から取り組んでくれていることです。チームは90分を通じてうまくいかない時も決して諦めずに練習に試合に誠実に向き合ってくれております」

「そして社員も忘己利他の精神で、チームにそしてお客様に真摯に向き合ってくれております。そうした本気で取り組んでいるからこそ、お客さまにも本気で喜んでいただいたり、時には本気のお叱りを頂戴したり、悲しまれたりといった『本気の感情』を出していただけたのではないかと思料しております」

「生きていて一番空しいのは『無気力、無感情、無感動』ではないかと思いますが、カターレと接していてその対極にある生きている実感を味わっていただけたのではないかと容易に分かる場面を何度も見て参りました。このことはたとえ復帰が果たせずとも、私たち、そして皆様の大事な宝物になるものと信じております。そして、そのエネルギーは必ずや来シーズンに反抗の狼煙をあげるに足るものと確信しております。私はこの業界では人一倍諦めの悪く、執念深い男でこれまでやってきておりますので、来季続投の折には、越年させてでも『J2復帰』という大願を成就させる腹積りでおりますことをここにお誓い申し上げます」

・全文は下記から
カターレ富山公式サイト

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