beacon

柏が2点差追いつくも及ばず…最終戦に競り勝った大分、天皇杯準決勝へ弾み

このエントリーをはてなブックマークに追加

大分のMF下田北斗が直接FKを突き刺した

[12.4 J1第38節 柏2-3大分 三協F柏]

 4日、2021シーズンのJ1最終節が各地で行われた。三協フロンテア柏スタジアムでは、FW渡邉新太とMF下田北斗の得点で大分トリニータがリードする。MF戸嶋祥郎とMFマテウス・サヴィオのゴールで柏レイソルが追いつくも、MF増山朝陽の勝ち越し弾で大分が勝利を飾った。

 ホームで今季公式戦最終戦を戦う14位の柏は、前節・札幌戦(●1-3)から布陣を4-4-2に戻し、先発を3選手入れ替え。FW細谷真大を8試合ぶりに、戸嶋とMF神谷優太をそれぞれ5試合ぶりに起用した。

 対する18位・大分も、前節の横浜FC戦(○2-0)のスタメンから3選手を変更。渡邉を2試合ぶり、DFエンリケ・トレヴィザンを3試合ぶりに先発させると、2試合ぶり先発となるFW呉屋大翔を古巣戦で1トップに据えた。
[スタメン&布陣はコチラ]

 開始6分、まずは大分がチャンスをつくる。左サイドを崩すと、MF野嶽惇也が深い位置から折り返す。渡邉がフリーでヘディングシュートを放つも、ボールはクロスバーを越えてしまった。しかし、先制点は大分の左サイドから生まれる。前半21分、大分は右サイドからパスをつないで左サイドへ展開。野嶽がDFを背負いながらも裏のスペースへボールを出すと、抜け出たDF三竿雄斗が中央へ折り返す。ニアで呉屋がさわってコースを変えると、ボールは逆サイドの渡邉に。体を投げ出してシュートコースに入る神谷をいなすと、右足でゴールに流し込んだ。

 前半30分、大分は敵陣でFKを得ると、下田の左足から放たれたシュートは、壁を越えると弧を描きながらゴール左隅に吸い込まれる。直接FK弾で、大分がリードを2点に広げた。

 さらに大分は右サイドでボールをもらった呉屋が、中央に持ち込んで左足を振り抜く。GKキム・スンギュが好守でしのぐも、野嶽が押し込みネットを揺らしたが、呉屋がオフサイドの判定でノーゴールとなった。

 受けに回る時間が長く、攻めてもチャンスにつなげることができない柏は、MF三原雅俊の縦パスを細谷が落とし、マテウス・サヴィオがシュートを狙うも枠をとらえることができず。

 2点のビハインドで前半を折り返した柏は、ハーフタイムにボランチを2枚替え。DF染谷悠太とMF椎橋慧也をピッチに送り、布陣を3-4-2-1へとシフトさせた。すると、一気に柏の攻勢が強まる。

 4分、大分のCKから一気にカウンターに出ると、マテウス・サヴィオのスルーパスに神谷が抜け出し、GKとの1対1を迎えたが、GK高木駿のビッグセーブにあってしまう。それでも8分、右WBにポジションを上げたDF大南拓磨がマテウス・サヴィオのリターンを受けてペナルティエリアに進入。左足のシュートはGK高木にセーブされてしまったが、こぼれ球を戸嶋が豪快に蹴り込んで1点を返す。

 ゴールから2分後には、戸嶋が左サイドのスペースへ出すと、神谷のクロスをニアで細谷がコースを変えると、野嶽のクリアボールが三竿に当たって右サイドのマテウス・サヴィオにこぼれる。目の前のGKをドリブルでかわしたマテウス・サヴィオは、右足を振り抜いて同点弾を叩き込んだ。

 追いつかれた大分だったが、後半21分、中央から崩しにかかると、下田の縦パスから三竿、呉屋、三竿とダイレクトにつないでペナルティエリアに入ると、三竿の横パスを増山が押し込んで3-2。大分が再びリードを奪った。

 その後、大分は4選手、柏は3選手を交代させる総力戦となるも、6分におよぶアディショナルタイムでもスコアは動かず。柏は、リーグ最終戦を白星で飾ることはできなかった。一方、J2への降格が決まっている大分だが、連勝で今季のリーグ戦をフィニッシュ。12日の天皇杯準決勝・川崎F戦へ弾みをつけた。

(取材・文 奥山典幸)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2021シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP