beacon

ブラジル代表GKアリソンは2度のレッドカードも…退場なしの奇跡

このエントリーをはてなブックマークに追加

GKアリソン・ベッカーがゴールを守り切った

 カタールW杯南米予選第15節が28日に行われた。エクアドル代表とブラジル代表は1-1のドロー。両チームにレッドカードが出る荒れた試合となった。

 すでにカタールW杯出場を決めている予選首位のブラジル。一方、エクアドルは3位に位置しており、勝ち点3を狙うべく、強敵に挑んだ。先制したのはブラジル。前半6分、MFカゼミーロがゴール前の混戦からボールを押し込み、ネットを揺らした。

 追いかけるエクアドルだが、前半15分に数的不利に陥る。GKアレクサンデル・ドミンゲスが、突破してきたFWマテウス・クーニャに足裏キックをしてしまい、一発レッドで退場処分となった。だが、ブラジルも5分後にDFエメルソンが2度目のイエローカードを受けて退場。早々に10人同士の対戦となってしまった。

 前半26分、再びレッドカードが出される。ブラジルの守護神、GKアリソン・ベッカーはエクアドルのカウンターを防ぐべく、PAから飛び出してボールをハイキック。しかし、蹴り上げた足が相手選手の顔面に強打する。主審は再びレッドカードを掲示した。

 だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)と主審のチェックにより、アリソンのプレー後に相手選手が飛び込んできたと判断され、レッドカードは撤回。代わりにイエローカードが出された。

 1-0のリードを守りたいブラジルだが、後半30分にエクアドルDFフェリックス・トーレスのヘディングシュートを浴び、痛恨の失点。試合は振り出しに戻される。

 そして、ブラジルは後半アディショナルタイムに悪夢を見る。エクアドルにPA内にボールを放り込まれると、FWゴンサロ・プラタの突進を許す。即座に反応したGKアリソンが両手でパンチング。パンチはプラタの顔面に当たりながらもボールを弾き飛ばした。

 主審はアリソンのファウルを取り、エクアドルのPKの判定。さらに、アリソンにこの試合2度目のイエローカードを掲示し、この試合2度目のレッドカードとなった。

 大ピンチのブラジル。だが、またしても奇跡が起きる。VARのチェックとともに、再び主審が自ら映像を確認。アリソンは相手選手よりも早くボールに両手を当てていた。この結果で、主審は2度目のレッドカード取り消し。そして、エクアドルへのPKも取り消された。

 試合は騒然としたまま終了し、1-1のドロー。ブラジルが無敗を守り切った形となった。


●カタールW杯南米予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧
●フランス・リーグアン2021-22特集

TOP