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「3回目は負けられない」。日本高校選抜FW守屋練太郎は100%の力で戦い、ゴールとリベンジを

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日本高校選抜FW守屋練太郎(前橋育英高3年)は川崎F U-18戦でのゴールと白星を誓う

「3回目は負けられないです」

 日本高校選抜は12日、FUJIFILM SUPER CUP 2022「NEXT GENERATION MATCH」で川崎フロンターレU-18(神奈川)と対戦する。前橋育英高(群馬)に所属する日本高校選抜FW守屋練太郎( 3年=ジュニアユースSC与野出身)は、21年シーズンのプリンスリーグ関東で川崎F U-18と2度対戦。前橋育英はプリンスリーグ関東で2位に入り、プレーオフを経てプレミアリーグ初昇格を決めているが。同優勝の川崎F U-18戦はいずれも1-3で敗れている。守屋自身も無得点に終わっているだけに、リベンジとゴールを誓った。

 過去2度の対戦は、「相手の守備が上手くて、CB2人が上手くて強かったので自分、特には何もできなかったなという印象です」と悔しがる。だが、今回は日本高校選抜としての戦い。「自分が上手く動き出せばボールが来る」という日本高校選抜の仲間たちからパスを引き出し、「シュートをどこからでもガンガン打って行って、1点でも取れたらなと思います」と意気込んだ。

 選考合宿を経て、23名の日本高校選抜入り。責任感で気持ちが引き締まった。「このチームでこれからやっていくんだと思うと、しっかり一人ひとりとのコミュニケーションを大事にして、プレーも含めて積極的に行きたいなと思っています。嬉しいんですけれども、選ばれたからには責任を持って取り組みたいなと思います」

 FWのポジションを争うのは10日の桐蔭横浜大戦でスーパーゴールを決めたFW松永颯汰(静岡学園高3年)と神村学園高(鹿児島)の逸材コンビ、FW福田師王(2年)とFW大迫塁(2年)だ。もちろん競争で負けるつもりはないが、その仲間たちを信頼しているからこそ、自分がピッチに立った際には全力でプレーするだけ。「いつでもオレが100%力出して、潰れても交代メンバ―が全然いるので、それくらいの気持ちで最初から飛ばしていきたいです」と言い切った。

 前橋育英は第100回選手権で8強。守屋は初戦でハットトリックを達成したが、3回戦の前半終了間際に相手選手の膝が腰に入って途中交代を強いられた。2日後の準々決勝は直訴して先発フル出場。「コーチにもやらせてくださいと言って、自分の中では100%のつもりでやれました」。だが、優勢に試合を進めながら、大津高(熊本)に0-1で敗れて全国制覇の夢には届かなった。

 FWとして責任を感じる敗戦。だからこそ、日本高校選抜では「点だけにこだわりたいと思います」という。10日の練習試合では最前線でのポストプレーや、DF裏へ抜け出す動きで起点となった。そしてカウンターから決定的な左足シュート。だが、相手GKに反応されてボールはポストを叩いた。「悔しいです」と語る守屋は11日、崩しからフィニッシュのトレーニングで「ラスト1点!」の声の後に1タッチシュートを決め切って終了。川崎F U-18戦でも1本を決め切ることにこだわり、「3回目」を白星で終える。

(取材・文 吉田太郎)
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