[2.19 J2リーグ第1節 千葉 0-1 岩手 フクアリ]

　昨季は13試合無敗でシーズンを終えた。多くの主力を引き留め、新戦力も迎え入れた。悲願のJ1昇格へ――。勝ち点3を手にして勢いに乗りたかったホームで迎えたJ2開幕戦。ジェフユナイテッド千葉は、昇格組の岩手に完封負けを喫した。

　序盤から岩手にリズムをつかまれると、ゴールを脅かされる場面を作り出される。前半9分の決定的なシュートこそ、GK新井章太の好セーブでしのいだものの、同26分にMF中村太亮のFKをMF宮市剛に右足ボレーで叩き込まれて先制点を献上してしまう。

　反撃に出たい千葉だが、効果的な攻撃へとつなげられない。最前線に入るFW櫻川ソロモンはDF甲斐健太郎ら岩手CBのタイトなマークに遭って基準点となれず。シャドーに入るMF見木友哉、MF風間宏矢が前を向いてボールを受ける回数も限られた。

「相手のロングボールに対し、我々は苦手なところがあったと思う。2列目のプレッシングが強かったので、前半は前に行くことが難しいところがあった。その中で誰かがボールキープし、リズムができれば良かった」(尹晶煥監督)

　後半に入ると、選手交代などを行い、特に中盤以降は押し込む時間帯を作り出したが、最後まで同点ゴールは生まれず。昇格組に0-1の完封負けを喫し、ホームでの開幕戦を落とした。

「開幕戦に向けて選手は良い準備をし、良いスタートを切ろうと思ったが、こういう結果になって残念に思う。すべては私の責任。次の試合に向けて切り替え、準備していかないといけない」。次節、アウェー琉球戦で初白星を収めるべく、再び準備を進めていく。

(取材・文　折戸岳彦)

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