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PK失敗から、わずか40秒後…鮮やか先制弾の神戸FW武藤「自分のミス、取り返そうという気持ちでいた」

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先制点を奪ったヴィッセル神戸FW武藤嘉紀

[2.23 J1リーグ第9節 浦和 2-2 神戸 埼玉]

 先制の好機をフイにした。だが、すぐさま気持ちを切り替えた。「自分で取り返そう」と――。そして、“ミス”からわずか40秒後、ヴィッセル神戸FW武藤嘉紀は言葉通り、先制点となるゴールを叩き込んだ。

 試合開始早々の前半7分だった。PA内でFW大迫勇也がMF松崎快のファウルを誘い、神戸にPKが与えられる。このプレーで倒れ込んだ大迫が一度ピッチの外へと出たこともあり、ペナルティスポットには武藤が向かった。

「大迫選手がPKを取ってくれた。足が痛いということで譲ってもらい、確実に決めないといけないところだった」

 しかし、右足から蹴り出されたシュートは、倒れ込んだGK西川周作の残った左足に当てられると、クロスバーを叩いて枠外へと外れてしまった。だが、下は向かない。「自分のミスなので、自分で取り返そうという気持ちでいた」とすぐさま前を向いた。

 すると、直後のプレーで再び武藤にチャンスが巡って来る。スローインの流れから大迫、DF初瀬亮、MF山口蛍とつながると、PA内に侵入した山口のラストパスが武藤の足下へ。右足でトラップしたボールは浮いたものの、迷いはなかった。

「トラップの時点でボールが浮いてしまったが、浮いた瞬間にこれしかないと思った。強く当てるとループ気味にならないので、とにかく行ってくれという感じで蹴った」。浮き球を左足ボレーで合わせると、ループ気味のシュートは西川の頭上を越えてゴールマウスに収まり、先制点となるゴールが生まれた。

 チームは前半12分、同19分に失点して浦和に逆転を許したものの、後半13分に数的優位に立ち、同42分のDF槙野智章のゴールでドローに持ち込んだ。「勝ち点1を取り切ったのは、自分たちにとってプラスじゃないかと思う」と勝ち点1獲得を前向きに捉えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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