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「新しい自分」見せた横浜FM西村拓真、“未経験”トップ下起用で2ゴール&13.6km完走!

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FW西村拓真

[3.2 J1第10節 横浜FM 2-0 神戸 日産ス]

 出場停止や負傷でスクランブル状態の横浜F・マリノスを救ったのは、仙台から今季新加入のFW西村拓真だった。「キャンプでも一度もやっていない」という4-2-3-1のトップ下で加入後初先発を果たすと、起用に応える2ゴールの大活躍。走行距離はチームトップの13.6kmを記録するなど、新体制発表で「新しい自分になれると思った」と移籍決断の思いを明かしていたストライカーがまさに言葉どおりの姿勢を体現した。

 まずは前半38分、DF小池裕太の左コーナーキックにゴール前混戦の外側から飛び込んだ。自身では「フリーだったので、裕太からいいボールが来て合わせるだけだった」と振り返ったが、高い打点と強烈なヘディングを両立させる西村らしい一撃。先発8人変更により連携不足が目立ったチームにワンプレーでリードをもたらした。

 その後はクロスから次々に決定機を迎えるも、フィニッシュの精度を欠いて追加点はならず。それでも終了間際の後半45+5分、ついにゴールをこじ開けた。「ずっと僕を見てくれていた」というFW水沼宏太からのパスを受け、ドリブルで切り込んで追加点を奪取。「そろそろ決めないといけないと思っていたのでよかった」と白い歯を見せた。

 AFCチャンピオンズリーグ一斉開催の影響により、シーズン立ち上がりから続いている怒涛の連戦。リカバリーのためチームの連係を深めるためのトレーニングは組めず、出場停止や負傷により苦しい起用ローテーションも迫られている。それでも横浜FMはこの日の勝利で2勝1分1敗と白星が先行中。そのヒーローとなった西村は「まずはチームが勝てたことが一番嬉しい。それに貢献できてよかった」とホッとした様子を見せた。

 不慣れなトップ下のポジションでも「アナリスト含めて具体的なやり方を教えてくれるので、それに合わせてやっていけばいいと思っていた」と感謝を述べつつ、「いろんな局面の精度を上げて、もっとインテンシティも上げていかないとこの先厳しい」と謙虚に語った25歳。新天地でさらなる飛躍を遂げるべく、「まだまだ足りていないけど、そこにうまくプラスアルファになれるように考えながらやっていきたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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