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岡山県勢対決は1-1ドロー。岡山学芸館と就実が中国新人3位に

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岡山学芸館高(青)と就実高(赤)との戦いは1-1ドローに

[3.14 中国高校新人大会3位決定戦 岡山学芸館高 1-1 就実高]
 
 14日、第14回中国高校新人大会3位決定戦が行われ、岡山学芸館高(岡山)と就実高(岡山)が対戦し、1-1で引き分けた。

 岡山県勢同士の戦いとなった3位決定戦は、ともに先を見据えてのメンバー構成。前半は「(3位決定戦は想定外だったが、)中国大会で学芸とやるのは一つモチベーションだったんですよ」(須田二三明監督)という就実が、前からのプレスでペースを握る。県新人戦決勝で敗れていただけに気持ちの込もった戦いを見せた。

 一方、岡山学芸館は後方でボールを動かすものの、思うように前進することができない。高原良明監督は「(この試合に限らず、)プレスの逆を取る、ボールの動かし方やポジショニングとかがまだプレッシャーにビビるようなところもあった」。それでも、準々決勝で決勝点をマークした注目MF田口裕真(1年)がスピードを活かしたドリブルで打開してチャンスを作り出す。

 就実は前線で健闘した183cmFW吉岡稜太(2年)や左SB沼本響(2年)がシュートを撃ち込む。また、「(この日はサブ中心のメンバーだったが)気持ちが強い子だし、タフな子なので。キャプテンだからピッチにいないといけない」(須田監督)と先発起用された主力右SB春名倖生主将(2年)のオーバーラップやMF山本健斗(2年)の個人技で先制点を目指した。

 だが、先制点を奪ったのは岡山学芸館だった。前半35+1分、ゲーム主将のCB田口大慎(2年)が絶妙な縦パス。DF背後へ抜け出したFW木村奏人(1年)がGK頭上へ右足シュートを突き刺し、リードを奪う。

 だが、就実は後半1分、投入されたばかりの主力MF山内裕大(2年)が右サイドでインターセプトし、クロス。これをFW加藤慶大(2年)がニアで合わせて同点に追い付いた。就実はMF池上裕稀(2年)が気迫溢れる守備。出番を得た選手たちが打倒・学芸館への強い姿勢を見せていた。

 岡山学芸館はボランチで先発し、存在感ある動きを見せていたMF高山隼磨(1年)が前半途中からCBへ。「期待している選手の一人。ボランチでボール奪取してもらえる選手でそこから展開して欲しい。DF能力を付けさせるため」(高原監督)最終ラインでテストされていたが、その高山や左SB堀井遥斗(2年)らチャンスを得た選手たちがアピールしようとしていた。互いに最後までゴールと勝利を目指したが、1-1で引き分け。決着は県内トーナメント戦やリーグ戦でつける。

(取材・文 吉田太郎)

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