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[MOM3780]名古屋U-18DF小嶋健聖(新3年)_決勝アシスト。「オールタイムアクション」意識し、終盤もスプリント

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名古屋グランパスU-18右SB小嶋健聖は試合終盤にもスプリントし、決勝点をアシスト

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.25 船橋招待U-18大会 市立船橋高 0-1 名古屋U-18]

 新生・名古屋グランパスU-18が掲げる「オールタイムアクション」を表現した。右SB小嶋健聖(新3年=刈谷ジュニアユース出身)は、25分ハーフの高速ゲームで序盤から積極的なオーバーラップ。試合終盤までアクションする姿勢を持ち続けたDFは後半20分、鋭く右サイドを攻め上がり、正確なラストパスでFW神谷悠介(新3年)の決勝点をアシストした。

「自分は上手い選手じゃないですし、誰よりも走るというところをチームから求められているので、ゴールに繋がった場面でもがむしゃらに走り続けるというのは意識してやっています」と小嶋。そのアクションで値千金の1点をもたらした小嶋だが、自身の動きに満足はしていなかった。

「オールコート、オールタイムで。随所じゃダメですし、1試合を通してやらなければいけないと思います。良いプレーもあったんですけれども、それをやり続けることができていない。25分ハーフで短い時間でやり続けられていないので、実際は45分ハーフになるので、まだまだ足りないなと思っています」。「オールタイムアクション」「オールコートアクション」を表現するために「まだ半分くらい」の現状からより走って、チームの攻守に係わり続けなければならないと考えている。

 推進力ある攻撃参加が特長の小嶋だが、名古屋U-18加入当初は「(体力面は)最下位争いでした」と明かす。だが、「コロナ禍で自主的に練習することが多くなって、それで自宅でSBは体力が大事だと走り込んで、高3でフィジカルテストとかでも上位に入れたり、上がってきた」。毎日5km以上のランニングを継続したことが力に。「走れる」SBになった小嶋は、よりチームのために働くことのできる選手を目指している。

「今、SBだったら守備だけでなくて攻撃にも係わっていかないといけないと思うので、試合を決めれるSBだったり、チームのために働けるSBになりたい。チームの今年掲げた大きい目標として『ステージ奪取』というのがあって、個人として次なるステージを勝ち取る、勝ち取るじゃなくて奪取なので、貪欲に奪いに行くことをやっていきたい。2位とか上位ではなく、1位を目指していく」。その目標を果たすため、走って、ゴールと勝利を奪い取る。

(取材・文 吉田太郎)

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