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[船橋招待U-18大会] 「常識を変える」「ステージ奪取」への挑戦。名古屋U-18が市立船橋に1-0勝利

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FW遠山湧斗(新3年)はアクションし続けて名古屋グランパスU-18の基準を高めていた

[3.25 船橋招待U-18大会 市立船橋高 0-1 名古屋U-18]

 春の千葉で高校年代の強豪チームが成長を目指す「第27回船橋招待U-18サッカー大会」が25日、開幕した。開催地・千葉県船橋市の強豪、市立船橋高と21年日本クラブユース選手権優勝の名古屋グランパスU-18(愛知)とのプレミアリーグ勢対決は、名古屋U-18が1-0で制した。

 今年の名古屋U-18が掲げているのは、「オールコートアクション」「オールタイムアクション」「オールコートプレス」「オールタイムプレス」。休むことなくアクションを続けてボールを受け、休むことなくプレッシングを掛けてボールを奪いに行く。

 実現することが難しい挑戦であることは覚悟の上。それでも、「常識を変える」という意識を持ってアクション、プレッシングを続け、これまで以上の意識を持って全員で味方をカバーする。古賀聡監督は「常にゴールに向かっていくし、アクションしていくし、剥がされても高い位置からボールを奪ってゴールを奪うという果実の方を取りたい」。その挑戦の中で成長し、個々の領域を広げること。そして、より多くの人々に感動を与え、良い影響をもたらすことを新生・名古屋U-18は目指していく。

 その名古屋U-18は立ち上がりからチーム全体でボールを奪う、アクションすることに挑戦。指揮官が「まだ質は伴わないですけれども、常にスイッチを入れて、切り替えのところも先頭に立って係わり続けられる選手」と評するFW遠山湧斗(新3年)が、最前線でチームの基準値を高めるような動きを見せていた。

 遠山は「基準を上げるというプレーがチームを前進させると自覚しているし、昨年の(主将の加藤)玄くんや(10番FW真鍋)隼虎君の背中を見てきて、それがチームを前進させる一番の近道と言うか、それしかないなという思いでいつもやっています」。序盤はその姿勢に引っ張られるように、名古屋U-18が動きの量を増やして押し込んだ。

 7分には右SB小嶋健聖(新3年)がゲーム主将MF宇水聖凌(新3年)とのワンツーで右サイドをえぐり、ラストパスを遠山が狙う。対する市立船橋は新主将のGKドゥーリー大河(新3年)が落ち着いてセーブし、9分のピンチも左SB北川礁(新3年)の好カバーで得点を許さない。

 その市立船橋はMF太田隼剛(新2年)がDFラインまで落ちて組み立てに参加。その左足を起点にグラウンダーのパス交換、オープン攻撃で押し返す。そして、切り替えの速い守備でから連続攻撃。斜めのパスで相手SBの背後を突いたほか、精力的にスペースへ飛び出すMF高橋悠真(新3年)のラストパスを21年U-16日本代表候補FW郡司璃来(新2年)が決定的な形で合わせるシーンもあった。

 前半半ば以降、市立船橋はCB懸樋開(新3年)や太田、MF白土典汰(新2年)中心にボール保持してビルドアップ。また、注目の郡司がテクニックや抜け目無さでアクセントを加えた。だが、名古屋も昨年からの経験者で、意識高い動きを見せていた宇水やMF野田愛斗(新2年)がアクションを起こしてボールを前進させる。

 U-16日本代表候補GKピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(新2年)やCB長田涼平(新2年)の好守もあって迎えた後半20分、名古屋U-18は右サイドからのスプリントで相手の脇を突いた小嶋へボールが通り、ラストパス。これをFW神谷悠介(新3年)が1タッチでゴールへ沈めた。

 この後、MF内田康介(新2年)の右足ミドルがポストを叩くなど追加点を奪うことはできなかったが、名古屋U-18は相手のシュートコースを複数で消すなど味方をカバーし合って1-0で勝利した。

 プレミアリーグ開幕を控え、名古屋U-18の目標は「ステージ奪取」に決定。全国大会、トップチーム、年代別代表……のステージ「奪い取る」ための日々を過ごす。遠山は「『ステージ奪取』するためにも頂点を取らないと、次なるステージに行くこともできないし、スタートラインに立つこともできないので、目に見える結果も大事になってくるし、去年の先輩を見ていてもチームを勝たせられる選手がどんどん上にステージを勝ち取っている姿を見ているので、そこは凄く大事にしていきたいなと思います」と力を込めた。

 この日は白星を奪い取ったものの、試合後の選手たちは「まだ足りない」の弁。遠山は「急に成長というのは無理なので、一日一日どれだけ良い時間を過ごせるか。その小さな積み重ねが大きなものになると思う」。積み重ねを続けて今夏、またシーズン終盤に「常識を変える」「ステージ奪取する」個人、チームになる。

(取材・文 吉田太郎)

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