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ウクライナ代表指揮官、活動中断される現状に「敵にはモラルがない。選手たちを危険に晒すわけにはいかない」

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ウクライナのオレクサンドル・ペトラコフ監督

 ウクライナ代表のオレクサンドル・ペトラコフ監督は、フットボール活動が中断される現状について語った。

 2月24日から始まったロシア軍によるウクライナ侵攻。これを受け、市民に多数の犠牲が出る中、国内ではリーグ戦が中断され、代表活動にも支障が出ている。3月末に予定されていたワールドカップ欧州予選プレーオフ準決勝、ウクライナとスコットランドの一戦も6月に延期された。

 現在もキエフに留まるペトラコフ監督は、イギリス『ガーディアン』で「私の家族はウクライナ西部に行くよう言ってきたが、私は拒否して『私はキエフの出身で、ここから離れることはできない』と伝えた」と話し、現在の様子を続けた。

「これが正しいことだとは思わないから我々が守らなければいけないし、逃げるわけにはいかない。彼ら(ロシア軍)がキエフに来れば、私は武器を手に取り、この街を守ると考えていた。私は64歳だが、問題なくできるはずだ。2人や3人の敵を倒すことができると思う」

 また「今では西部も攻撃を受けている。誰かが代表チームのトレーニングキャンプが始まったと言えば、敵は私たちに攻撃し始める可能性がある。このような人間はモラルや理念を持っていないし、我々は選手たちを危険に晒すわけにはいかない」と話したペトラコフ監督は、ワールドカップ予選への思いも語っている。

「例えば、ウェンブリーでもイングランドのクラブを相手にして我々はプレーできる。良いエキシビションになるだろうし、ウクライナ軍のための試合にもなるだろう。そして、スコットランド戦の準備にもなる。我々には親善試合が必要だ。そうできなければスコットランド戦はとても難しいものになる」

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