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シェフチェンコの母国ウクライナの情勢に心痛めるザック氏「特別な教え子。心配している」

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元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏

 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、1日付のボローニャの地元紙『コリエレ・ディ・ボローニャ』のインタビューに応じ、現在の心境などを明かした。

 かつてブラジル・ワールドカップで日本代表の指揮を執ったザック氏。69歳の誕生日を迎えた1日は、教え子のマレク・コズミンスキ氏の下、ポーランドで祝った。「私はコズミンスキとクラクフにいる。彼はウディネーゼ時代の教え子で、当時はあまり出場機会を与えなかったが、良好な関係を保っている。チーム内の居場所を得るためだけの友情ではないことの証明だ」と明かす。

 ザック氏は、40年にわたる長いキャリアを歩む中で人間関係を重視してきた。

「常に重要だった。アスリートである以前に、1人の人間を引きつけることができなければ無駄だ。だからこそ選手としてのキャリアがない私がトップリーグで指導し、優勝することができたのだろう。私は常に選手のために尽くした一方、彼らも決断は私が下すものであることを理解してくれていた」

 セリエAのビッグクラブの指揮官を歴任したほか、日本代表やUAE(アラブ首長国連邦)で指揮を執るなど、世界各地を旅してきたザック氏。そんなイタリア人指揮官は、ミラン時代の教え子であるアンドリー・シェフチェンコ氏の母国ウクライナを巡る情勢について、自身の考えを明かした。

「シェフチェンコも私にとって特別な存在だ。彼の家族のこともよく知っている。彼のお母さんから感謝されたことも覚えているし、彼らが借りている家に泊めてもらったこともある。第2次世界大戦を最後に、このような状況は二度と起こらないものだと思っていた。我々の社会は、人々の尊厳のある命を保証しなければならないはずなのに、最終的に全員が何かを失う結果になるだろう。私は心配している。ロシアの目的が領土だけのものなのか、それとも民主主義に対する戦争の始まりなのか分からない」
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