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甲府B・パライバが下位対決で衝撃2発!! 敗れた大宮は“J3降格危機”開幕9戦未勝利

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甲府FWブルーノ・パライバ

[4.9 J2第9節 大宮1-3甲府 NACK]

 J2リーグは9日、第9節を各地で行い、ヴァンフォーレ甲府大宮アルディージャを3-1で下した。1-1で迎えた後半から出場の新加入FWブルーノ・パライバがJリーグ初ゴールを含む2得点を挙げ、窮地の下位対決を勝利に導いた。

 最下位22位の大宮と20位甲府による、J1昇格を至上命題とするチーム同士の下位対決。大宮はユース出身の20歳FW高田颯也、甲府は関東学院大出身のルーキーMF林田滉也がJリーグ初先発を果たし、それぞれ苦境打開に向けてフレッシュな力を加えた。

 試合は4-3-3のシステムで前傾姿勢を保つ大宮が主導権を握り、ほぼ敵陣でのハーフコートゲームを展開。MF三門雄大とMF矢島慎也のインサイドハーフが高い位置を取り、左ウイングのFW柴山昌也と右ウイングの高田が大外でも起点をつくりつつ、優勢に試合を進めた。

 すると柴山と高田のクロス攻勢で押し込んだ前半19分、セットプレーから試合が動いた。大宮は右からのCKを柴山がファーサイドに送ると、甲府のゾーンディフェンスの外から飛び込んできたDF新里亮が高い打点でジャンピングヘッド。完璧なミートでゴールネットを揺らし、待望の先制点を奪った。

 ところがその後は大宮の勢いが止まり、3-4-2-1のシステムでサイドを広く使う甲府に対し、ラインを下げて対応する場面が頻発。すると後半36分、甲府は右サイドからのスローインを起点にDF野澤陸が縦パスを送り、DF関口正大とMF林田滉也の連続ワンタッチで深く崩すと、MF鳥海芳樹のクロスにMF長谷川元希が反応。美しい崩しをヘディングで仕上げ、同点に追いついた。

 その後は甲府が高い位置からプレッシングをかけられるようになり、主導権を奪回。後半開始時、なかなかボールが収まらなかったFWウィリアン・リラに代えてB・パライバを投入すると、すぐにスコアを動かした。鳥海のクロスボールを大宮の新里がクリアしようと試みるも、あえなく空振り。後ろ向きの対応となり、これを奪ったB・パライバがGK南雄太との1対1を冷静に決めた。

 さらに後半18分、大宮は自陣からのビルドアップでDF茂木力也から三門へのパスがずれ、B・パライバのボール奪取で甲府のショートカウンターがスタート。B・パライバがミドルレンジから右足を振り抜くと、MF大山啓輔に当たったボールがゴールマウスに吸い込まれ、リードが2点に広がった。

 大宮は終盤、交代選手を投入しながらシステムを4-4-2に変更し、FW河田篤秀、FW富山貴光がゴールに迫るも、最後まで得点には至らず。J2リーグ唯一の開幕未勝利で9節を終え、依然最下位でJ3降格危機に瀕している。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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