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PK奪取&退場誘発に1ゴール1起点!! 鹿島FW鈴木優磨がルヴァンで大爆発「全部できるFWが一番いい」

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鹿島アントラーズFW鈴木優磨

[4.23 ルヴァン杯グループA第5節 鹿島 3-0 大分 カシマ]

 決定的な得点機に顔を出して相手の一発退場を誘い、数的優位となった後半に自身の今大会初ゴールを含む2得点に関与。鹿島アントラーズをルヴァン杯グループリーグ突破に導いたのは、先発起用に応えたFW鈴木優磨だった。

 J2から参戦の大分トリニータに対し、なかなかゴールをこじ開けられなかった前半の鹿島。鈴木自身も「前半の課題は常に残っている」と厳しい表情で振り返ったが、その前半の終了間際45分にワンプレーで試合を大きく動かした。DF常本佳吾からの浮き球パスを胸で収めた鈴木は、DF羽田健人との駆け引きを制してPKを獲得。MF荒木遼太郎が決め切れなかったものの、このプレーで羽田は一発退場となった。

 すると後半からは数的優位となった鹿島が一方的に試合を支配した。まずは6分、鈴木のサイドチェンジからMF松村優太がフリーになり、MF樋口雄太のミドルシュートで先制点を奪取。鈴木はさらに13分、FW染野唯月のシュートのこぼれ球に反応し、右足ワンタッチで自ら追加点を奪った。

 攻撃の舵取りを担った1点目と、自らゴールを決めた2点目。こうした幅広い働きは、今季ベルギーから鹿島に復帰した鈴木が自身に求めてきたものだった。

「ゲームを創れて、点を取れて、全部できるFWが一番いい。そこを目指している」。そう語る鈴木が挙げた理想像はレアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマ。「レアルのベンゼマがやっているけど、あれが自分の目指す究極系。まだまだ比べるレベルではないけど、ああいうプレースタイルに近づいていけたらと思う」と意気込む。

 レネ・ヴァイラー監督からは「最終的にゴール前にいてほしい」と要求されているというが、サイドに流れたり、中盤に落ちてゲームを組み立てる役割には「全然ダメとは言われなかった」と鈴木。「そこのバランスはうまくやれているかなと思う」。新たなスタイルを切り拓く背番号40がクラブのタイトル奪還に向け、大きな仕事を成し遂げた。

(取材・文 竹内達也)
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