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ブラジル戦先発の古橋亨梧、世界的DFに感じた「コンマ数秒の差」

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FW古橋亨梧(セルティック)

 世界ランク1位チームの守備力に対し、一歩抜け出すためのヒントをつかんだ。

 ブラジル戦で昨年9月以来の先発を果たしたFW古橋亨梧(セルティック)が試合から一夜明けてメディアに対応。「ブラジルの選手は1人1人がうまくて対戦して勉強になった。負けたのも悔しいし何も出来なかったのも悔しいが、まだまだ成長できると感じている。もっと自分を磨き続け、技術を高め続けたい」と誓いつつ、自身の特長である裏への抜けだしを自在にできるようになるための課題を具体的に挙げた。

 気づきを得たのは、ブラジルのセンターバックの動きだ。古橋が最終ラインの裏に抜けようという動き出しをした瞬間、DFマルキーニョスやDFエデル・ミリトンが素早く対応。「反応が速いと思った。僕が抜けようとしたときには2人が走って下がっていた」。今季、所属1年目のスコットランドリーグ・セルティックで20得点を挙げて優勝に大きく貢献したストライカーが舌を巻く素早さだった。

「ちょっとの差だと思うがそういうところがちゃんとしているからセレソンなのだと思った」と感想を述べた。

 パスを引き出すために何が必要かと聞かれると、「反応」と即答した。「コンマ0・5秒とかそういう差だと思う。コンマ数秒の差が、裏を取れるかどうかにつながる。そういう反応をもっとやっていかないといけないと思う」。

 キリンチャレンジカップが終わり、今度は10日からキリンカップが始まる。日本代表は10日の初戦にガーナと神戸のノエビアスタジアムで対戦する。ノエスタを本拠地とするヴィッセル神戸は古橋にとって約3年間プレーした古巣。「神戸は長くプレーさせていただいた場所なので試合をするのが楽しみだし、ピッチに立ちたいと思う」と意気込みは強い。

 ブラジル戦では前線になかなかボールが入らなかったが、後半に1本だけシュートを打ち、意地を見せた。板倉滉のロングフィードのセカンドボールを拾ってミドルシュート。ただ、「もう1個、2個、運んでから打ったほうがよかったかなと思う」と反省材料にもなったシュートシーンだった。6月の残り2試合で点を決めることができるか。セルティックでの好調を日本代表に還元することが期待される。

(取材・文 矢内由美子)
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