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DF谷口彰悟がブラジル戦で感じた「自分だったらこういうふうにできる」

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DF谷口彰悟(川崎F)

 キリンチャレンジカップのブラジル戦(●0-1)では、ベンチに座ったまま試合を終えたDF谷口彰悟(川崎F)。それでもタッチラインのを隔てて間近に感じた世界トップレベルの強豪国に対し、自らがピッチに立つイメージはできていたようだ。

 2日のキリンチャレンジ杯パラグアイ戦にフル出場し、日本代表通算9試合目で初めて南米のチームとの対戦を経験した谷口。「南米のチームと戦ってみて、球際の強さ、あとはずる賢さ、審判にファウルを取られないくらいのちょっかいを出してきたり、駆け引き南米っぽいなと。イメージしていたとおりの印象があった」。ブラジル戦では出場機会が与えられず、ベンチやウォーミングアップエリアから戦況を見つめるにとどまったが、「選手一人一人のイメージ、同じ絵を描けている攻撃を感じられた。すごく勉強になった」と振り返る。

 また自分自身がピッチでプレーするイメージもふくらませていた。「ブラジルは前から来ていたけど、あれくらいのプレッシャーの中で自分たちのビルドアップをもっともっと正確に、確実に、相手陣地に持っていく作業、回数を増やしていかないといけない。自分だったらどうするかはイメージしていたし、こういうふうにできると感じていた」。とくに谷口が持ち味とするビルドアップの面では違いを発揮できると考えていたという。

「ブラジルのような圧をかけてくるような中でもきちんとした技術、パス一本で局面を打開することはできる。前の選手にどれだけ時間を与えられるかがすごく大事」。そう力説した谷口は「ブラジル戦で言えば、カゼミーロは2タッチ目にはもう来ている。距離遠いな、スペースあるなと思っても近くに来ている。潰しに来るスピードがすごく速かった」とR・マドリーでプレーする世界トップレベルのMFを例に出し、「ワンタッチから考えるのが大事。そのためには周りのサポートが必要だし、1人目、2人目、3人目の動きを共有できると、ああいう中でもすんなり運べると思っている」と展望を語った。

 これまで川崎フロンターレ一筋でプレーし続けてきた谷口にとって、国際経験は一つのウィークポイント。だが、森保ジャパンでは昨年6月のセルビア戦、今年2月のサウジアラビア戦と、W杯出場国相手にも引けを取らないパフォーマンスを続けてきた。ブラジル戦では残念ながらそのチャンスはなかったが、高い強度の中での「準備」を徹底することで、W杯に向けてトップレベルの相手と対峙する心構えはできている。

 10日のキリンカップ・ガーナ戦はアフリカ予選を勝ち抜いてきた強豪との対決。「出場するチャンスがもらえたら、まずはきちんとしたパフォーマンスを発揮したいのと、ゼロで抑えるのが僕らの仕事。それをしっかり果たしたい。またプラスアルファで自分の持ち味、自分が出たらこういうことができるというのを示したいし、チームに変化をもたらせたら」。チャンスがあれば自信は十分。「持っているものを全て出す意気込みで臨みたい」と力強く意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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