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兄も国見の主将。選手権出場誓う右SB村田一翔「もっと強くなって帰ってきます」

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国見高の右SB村田一翔主将は必ず選手権に出場することを誓った

[6.10 インターハイ長崎県予選決勝 国見高 0-1 長崎総合科学大附高 トラスタ]

 伝統校の主将が、兄の思いも背負って選手権に出場することを誓った。選手権優勝6回、インターハイ優勝5回の国見高は、インターハイ予選で12年ぶりとなる決勝進出。復活へ向けてまた一歩前進したが、全国切符を勝ち取ることはできなかった。

 右SB村田一翔主将(3年=カメリアFC出身)は、「今までは12年間決勝に行けていなかったので、ここまで来れたことは良かったことですけれども、ここで勝ち切るというのがないと選手権でも厳しくなってくると思うので、勝ち切るチームにしていきたい」と宣言。準々決勝、準決勝と1点差勝負を乗り越えてきたが、より勝負強いチームになることを誓っていた。

 そして、「ボールを回していてもフィニッシュのところが全然足りていないという印象だったので、ゴールを目指せるチームにしていきたい」。準決勝では強烈な突破を見せていた村田もこの日はチームのバランスを取ることやビルドアップに意識を傾ける展開。ロングスローも得点には結びつかなかった。それだけに「状況によっては自分でガツガツ行きたい」とより怖いプレーをすることも心掛けていく。

 村田は兄のDF村田涼介(現関西国際大)に続き、国見の主将に就任。「お兄ちゃんがやっていたのでそれを継ぎたいという気持ちもあったので。みんなの意見も少しずつ聞きながら良い方向に変わって行けたら良いと思っています」。最初はチームがまとまるか不安だったというが、インターハイ予選では一つチームを前進させた。

 選手権では必ず全国へ。兄の代は19年度選手権予選で9年ぶりに決勝へ進出したが、長崎総科大附に惜敗している。自分自身、兄の思いも背負って臨む選手権。村田は「選手権は必ず全国大会に行けるように、もっと強くなって(決勝の舞台に)帰ってきます」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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