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終了間際に値千金ゴール。浜名の“心臓”MF藤田祥真が狙い通り「ヒーロー」に

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後半40分、浜名高MF藤田祥真(2年=ジュビロSS浜松出身)が決勝点

[1.28 静岡県新人大会準決勝 浜名高 2-1 清水桜が丘高 愛鷹]

「ヒーローになりたい」という技巧派ボランチが、ヒーローになった。MF藤田祥真(2年=ジュビロSS浜松出身)は、下級生時からのレギュラーで伝統校・浜名高の“心臓”と言える存在だ。

「守備でもカバーして、バック陣からもらってさばいたり、前に入ったらサポートに行って攻撃に絡んだり、全部サポートする感じです」と藤田。内藤康貴監督も「去年一年ですごく成長して。元々キックが良い。元々ボランチをやっていたけれど、去年2列目をやるようになって得点に係れるようになった、ウチにとっては彼がすごく大事な存在」とその存在の重要性を認めている。

 この日は中盤の攻防戦で力を発揮。「常に周りを確認して、味方の位置と相手の位置を確認して受ける前に周り見て。基本なんですけれども、基本を徹底するようにしています」。細かな立ち位置を意識し、セカンドボールの回収や正確なビルドアップでチームに流れを呼び込んだ。

 そして、1-0の後半終了間際にカウンターからこぼれ球を決め、値千金のゴール。「上がって点を決めたい気持ちが強くて。きょうのアップの時に(シュート練習で)1点も取っていなくてヤバいなと思っていました。ゴール前に上がっていたら良いところにこぼれてきて、時が止まっている感じがして、GKも見えていて落ち着いて流し込めた感じです」。この1点が決勝点となった。

「目標が自分の中でヒーローになりたくて、ヒーローになることが大好きで、いつもヒーローになりたいって言っているんですけれども、決勝でもヒーローになりたいです」。チームに欠かせない“心臓”が決勝でもチームを勝たせてヒーローになる。

(取材・文 吉田太郎)

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