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11年ぶりにナビスコ杯参戦の鳥栖、ホームで川崎F沈める

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[3.20 ナビスコ杯A組第1節 鳥栖2-1川崎F ベアスタ]

 20日、ナビスコ杯グループリーグ第1節が各地で行われ、佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムではJ1昇格組のサガン鳥栖が過去3度準優勝の川崎フロンターレに2-1で勝利。勝ち点3を獲得した。

 鳥栖がナビスコ杯に出場するのはJ1、J2の全クラブが参加していた2001年以来11年ぶり。その鳥栖が強豪から2012年初勝利にもなる白星を挙げた。鳥栖は17日のJ1磐田戦からGK赤星拓、DF磯崎敬太、MF藤田直之の3選手を残して先発8人をチェンジ。鹿屋体育大からの特別指定であるDF坂井達弥や右足捻挫のために出遅れていたMF岡本知剛を先発起用するなど、大きく入れ替えたメンバーでナビスコ杯初戦に臨んだ。

 先制点が生まれたのは後半8分だった。鳥栖は右サイドから新人FW岡田翔平を起点にMF岡本知剛が中央へラストパス。これをFWトジンがヒールで落とすと最後は後方でフォローしていた岡田が左足でゴールへ押し込んだ。ヒーローインタビューで「無我夢中でした。やっと決まったな、という感じです」とホッとした表情を見せた岡田のプロ初ゴールでリードを奪った鳥栖は、さらに20分にもセンターサークルからMF國吉貴博が出したスルーパスをMF野田隆之介が左足ダイレクトでゴール右隅へ突き刺して2-0へリードを広げた。

 この日、MF中村憲剛をベンチからも外した川崎FはFWレナトを起点とした攻撃、セットプレーからFW小林悠らがシュートチャンスを迎えるが、MF田坂祐介の左足シュートがゴール右ポストを叩くなど得点することができない。それでもJ1で開幕2連勝中の川崎Fは後半、選手交代で相手に圧力をかける。先制された後の後半18分にはベンチスタートだったMF山瀬功治を投入し、0-2の後半21分にはFW矢島卓郎をピッチへ送り出す。そして後半33分には田坂の右クロスをニアサイドへ飛び込んだ矢島が右足ダイレクトで押し込み1点差とした。

 さらに攻勢を強める川崎Fは34分、MF稲本潤一に代えてFW小松塁を投入する。40分には田坂の右クロスからDF間に飛び込んだDF伊藤宏樹が決定的なヘディングシュート。だが粘る鳥栖はGK赤星が左手ワンハンドでゴールからかき出してゴールを死守。5分が掲示されたロスタイムも1点リードを守り抜いて、ホームに歓喜をもたらした。


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