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J2甲府が天皇杯決勝で先制!! 史上初“下剋上V”の快挙なるか、広島に1点リードで後半へ

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ヴァンフォーレ甲府

[10.16 天皇杯決勝 甲府-広島 日産ス]

 第102回天皇杯は16日、日産スタジアムで決勝戦を行い、J2のヴァンフォーレ甲府がJ1のサンフレッチェ広島に1-0でリードして前半を折り返した。ここまでJ1クラブ相手に4連勝し、史上初めて決勝まで辿り着いた甲府。J2勢の優勝例は翌年のJ1昇格が決まっていたFC東京が京都とのJ2対決を制した2011年度のみで、来季のJ2在籍が決まっている甲府が残り45分間でリードを守り切れば日本サッカー史に残る“下剋上優勝”となる。

 初戦の2回戦でIPU・環太平洋大を下した甲府は、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖、アビスパ福岡とJ1勢を立て続けに破って史上初の4強入りを果たすと、準決勝では過去5回の優勝を誇る鹿島アントラーズをも撃破。同じく初優勝を狙う広島との決勝戦に歩みを進めた。

 決勝では強固な5-4-1の守備ブロックを敷きつつ、果敢なハイプレスで広島の攻撃を許さず、立ち上がりから広島を圧倒。ダイナミックなサイド攻撃で相手に脅威を与え続けると、前半26分、左CKのサインプレーから試合を動かした。ショートコーナーのリターンを受けたMF長谷川元希がニアサイドに走ったMF荒木翔を使うと、折り返しにFW三平和司が反応。冷静なワンタッチシュートで広島GK大迫敬介の牙城を破った。

 前半は甲府優勢のまま終了。J2リーグからのAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得まであと45分間にまで迫った。一方の広島は動きの重さが目立ち、ボールを握る時間こそ長かったがほとんど効果的な攻撃を繰り出せず、シュートはミドルレンジから放ったMF茶島雄介の1本のみにとどまった。

(取材・文 竹内達也)
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