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“悪童”バロテッリが2発、「俺の裸を見て嫉妬していた」

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[6.28 EURO準決勝 ドイツ1-2イタリア ワルシャワ]

 “悪童”が本領発揮だ。EURO準決勝の大一番でイタリア代表FWマリオ・バロテッリが2得点。優勝候補の一角だったドイツを撃破し、2000年大会以来、3大会ぶりの決勝進出に導いた。

「マリオ・バロテッリのキャリアが始まったね」。チェーザレ・プランデッリ監督は自分の“息子”のように活躍を喜んだ。「マリオはかなりユニークだ。常識の枠に収まらない」。潜在能力の高さは、所属するマンチェスター・Cのマンチーニ監督も認めるところ。しかし、ピッチ内外でのさまざまな暴言や問題行動は何かと批判を招き、その精神面の未熟さを疑問視する声も多い。

 この日も前半36分に2点目を決めると、イエローカード覚悟でユニフォームを脱ぎ捨て、ピッチに仁王立ち。相手を挑発するような行為にも見えるが、「シャツを脱いだことに彼らは怒ってないだろう。俺は警告を受けたんだからね」と意に介さず、「でも、俺の裸を見て嫉妬していたな」と冗談交じりに言ってのけた。

 7月1日の決勝では、前回王者であり、10年W杯覇者でもあるスペインと対戦する。グループリーグ初戦で1-1で引き分けている相手との再戦。「このトーナメントでベストな2チームの対戦だ。俺たちはリラックスする必要がある。スペインのポゼッションにイライラすることなく、俺たちは俺たちのサッカーを続けないといけない」。英BBCによると、バロテッリはそう分析したうえで自信を見せている。

「俺らは今大会のスペインから唯一、得点したチームなんだ。彼らより強いとは言わないが、少なくとも同等であることは証明した。次は勝ちたいね」。419分間無失点を続けるスペインが唯一、失点したのがイタリアとのグループリーグ初戦。FWディ・ナターレに許した先制点だった。

 今大会通算3得点となり、得点ランキングでもトップタイに立ったバロテッリ。「人生で最高の夜だ。でも、日曜日はもっと良い夜になることを祈っているよ」。頭にあるのは44年ぶりの欧州制覇だけだ。


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