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[OAC]激しい点の取り合いを制し、北海道が3位に輝く

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 オーシャンアリーナ杯2012は26日に大会最終日を迎え、決勝と3位決定戦が行われた。3位決定戦では、エスポラーダ北海道湘南ベルマーレ(Fリーグ)と対戦。北海道は前半を1-2で折り返したが、後半に逆転。壮絶な点の取り合いとなった一戦を制して、昨シーズンの4位から順位を一つあげた。

 前半8分に、北海道はGK関口優志が退場処分を受ける。前日の試合で湘南も、正GK冨田祐耶が退場となっており、この試合は出場停止となっていた。両チームともに正GKを欠いての戦いを強いられた。

 それでも湘南は、退場者が出たことで得た数的優位を生かす。前半9分、FPボラが先制点を挙げると、その2分後にもボラは追加点を決め、湘南が2点をリードした。このまま得点が動かずに前半を終えるかと思われた19分、北海道もFP水上玄太がゴールを挙げて、1-2で前半を折り返す。

 迎えた後半、両チームが壮絶な点の取り合いを見せた。先に得点を挙げたのは、湘南だった。ゴール前の混戦から、FP鍛代元気がシュートを押し込み、北海道に2点差を付ける。だが、北海道も2分後にはFP鈴木裕太郎がキックインからのゴールを決めた。その2分後には再び湘南の鍛代にゴールを許したが、何度突き放されても北海道は諦めなかった。

 後半33分にはFP吉田順省がドリブルから得点すると、その直後にも鈴木が相手ゴール前でボールを奪い、ショートカウンターを決めて同点に追い付く。さらに1分後にはFP室田飛伍がミドルシュートを決めて、2分で3点をあげた北海道が一気に試合をひっくり返した。百戦錬磨のベテランを多数擁する湘南も、このまま黙っていない。残り2分、ボラのゴールで試合を振り出しに戻した。

 その後も両チーム、チャンスをつくり合ったが、最後に試合を決めたのは北海道の誇る点取り屋、水上だった。残り6秒、「昨日の準決勝で不甲斐ない試合をしてしまい、悔しい思いをしたので、今日は何としても勝って北海道に帰ろうと思っていました」と話す水上が、速攻からゴールを決めて6-5で北海道が勝利した。

 関口の退場後、今シーズンの公式戦に初出場したGK上田雅章は「今日は、個人的にも今シーズン初出場の試合でしたし、何よりチームの勝利に貢献できたことがとても嬉しいです。また今大会を振り返り、ピンチの場面もみんなでしのぎ、チーム全員が一丸となり勝ち取った3位だと感じています。会場や北海道で応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。来週からリーグ戦が再開しますので、引き続き熱い応援をよろしくお願いします!」とコメントをしている。

エスポラーダ北海道 6-5 湘南ベルマーレ
[エ]水上玄太2(19分、40分)、鈴木裕太郎2(28分、33分)、吉田順省(33分)、室田翔伍(34分)
[湘]ボラ3(9分、11分、38分)、鍛代元気2(26分、30分)

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