Fリーグは21日に第8節の5試合をテバオーシャンアリーナで行う。第2試合にはペスカドーラ町田とアグレミーナ浜松が対戦する。前日の第7節で浦安に4-0と快勝した町田だが、キャプテンのFP横江怜は今季未勝利の浜松との試合に警戒心を高めた。

　昨シーズン、Fリーグに昇格してきた浜松に対し、町田は2分1敗と一度も勝てなかった。「別に気持ちの緩みはなかったと思うけど、どこのチームも大差を付けて勝っていたことで、そういう部分はあったのかもしれない」と、横江は振り返る。開幕から連敗の続いた浜松に初めて勝ち点を与えたのも、初めて勝利を与えたのも、町田になった。

　さらに言えば、難しい試合をモノにした後の町田は取りこぼしをする印象が強い。この日、浦安に完勝を収めたあとに、最下位の浜松に足下をすくわれるという展開は十分にあり得る。だが、横江はチームの変化を感じ取っているようだ。

「前節で名古屋を相手に3-3で引き分けた。そういう部分が今日の浦安戦で出てくるかと思ったけど、今日はしっかり勝てました。みんな気を引き締めなければいけないということを分かっていましたし、そういう心配も今年はないと思います。昨年と同じように、浜松はまだ勝ち点を取っていない状況ですが、『町田には勝てる』というつもりで来るでしょう。それは阻止しないといけない。でも、スコア的にも良い試合をしているし、警戒しないといけない。去年は引き分けて、初めて勝ち点を与えてしまっているので」

　浦安戦での勝利についても「浦安は普段、夜の9時から練習している。それが朝9時からの試合になって体が動かなかった部分もあったのだと思う。自分たちが良かったから、こういう結果が出たとは思ってはいけない」と、慢心の要因にはなっていないようだ。

　浜松と対戦するFリーグ9クラブの中で、唯一浜松から勝利を挙げていない町田。今季、優勝争いを目指すうえで、勝たなければいけない一戦を迎える。

(取材・文　河合拓)
キング・カズの選択PUMA