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広島入り浅野「選ばれたい」J内定3選手が日本高校選抜欧州遠征メンバー予備選考合宿に参加

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[1.13 練習試合 日本高校選抜候補1-0日本体育大 駒沢]

 四日市中央工(三重)のダブルエース、FW浅野拓磨(3年、サンフレッチェ広島内定)とFW田村翔太(3年、湘南ベルマーレ内定)、そして佐賀東(佐賀)FW平秀斗(3年、サガン鳥栖内定)のJ内定3選手が日本高校選抜欧州遠征メンバー予備選考合宿に参加した。

 浅野と田村が2トップでコンビを組んだ1本目は「ボールを持ったら仕掛けようと思っていた」という浅野と田村の2人が積極的な仕掛けやワンツーで日本体育大守備陣を切り崩そうとする。13分に左クロスから田村が決定的なヘディングシュートを放つと、26分には田村が獲得したFKからDF山田将之(青森山田3年)が先制ヘッドを決めた。2本目にも再三局面を打開する浅野のドリブルが相手を苦しめ、得点機をもたらす。だが、浅野、田村ともに無得点で試合終了。それぞれ持ち味も発揮していたものの、同じく無得点に終わった全国高校選手権の鬱憤を晴らすには至らなかった。また平も強烈なシュートで相手ゴールを脅かしていたものの、得点は奪えず。それでも3人に共通していたのは前線からの守備意識の高さだ。田村がスピードを活かしてDFとの距離を一気に詰めていたほか、平はGKからインターセプトも。それぞれが厳しいプレスで相手を追い込み、ビルドアップを乱すことで無失点勝利に貢献していた。 

 四中工のダブルエースは全国大会初戦敗退。また平は佐賀県大会決勝で敗退と、いずれも高校選手権は不完全燃焼に終わっただけに欧州遠征メンバー入りへの意欲は強い。昨年、田村とともに欧州遠征を経験している浅野は「昨日(高校選手権の準決勝を)見て、(改めて)選ばれたいなと凄く思って思い切りやりました。(高校選抜メンバー入りの)その先にも海外がある。去年、(欧州遠征では)いい成績が残せなかったんですけど、楽しくできて本当にいい経験だったなと思う。今年も行って、去年よりもいい成績で終わりたいですし、去年より楽しくやりたいと思っています」と意気込んだ。

 試合直後、浅野は平とともに羽田空港へ直行。あす14日にサンフレッチェ広島の新加入選手・発表記者会見に出席する浅野は「(会見で何を話すかは)全然決めていないです。(自分は)そんなに凄い人だとは思っていないので、調子乗ったことを言おうとは思っていないです。まずはサポーターや応援してもらっている人たちへの感謝の思いを伝えたいと思いますし、その中でプレーできる幸せ、応援されながらプレーできる幸せを忘れないということを言いたい。一日でも早く試合に出られるように頑張りたいと言いたいと思います」。高校選抜の主力としても期待される新Jリーガーたち。クラブで力を磨いて高校選抜に帰ってくる。

[写真]ドリブル突破を図る浅野
(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2012

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