[9.23 選手権神奈川県2次予選2回戦 藤沢清流高 0-2 平塚学園高 湘南学院高G]

　藤沢清流高の粘り強い守りに苦戦していた平塚学園高だが、右MF三浦太遙(3年)のアイディアとテクニックがゴールをもたらした。

　前半29分、右サイドから持ち上がった三浦は、鮮やかなルーレットターンでDFをかわすと、大外から駆け上がってきたSB中村航太(3年)へ展開。中村が中央へ通したクロスをPA付近でフォローした三浦にFW西田成貴(2年)からの落としが入る。

　このパスを右中間で受けた三浦が、「先制点というのは選手権で大きな鍵になると思っていた。FWの(西田)成貴がいいところに落としてくれたので、あとはゴールを狙って打つだけでした。GKのポジショニングがちょっと悪かったのでファーの方へ流した」と左足を振り抜くと、コントロールされた一撃がゴール左隅へと吸い込まれた。

　右サイドでのボールキープや前線からの守備でも勝利に貢献したMFの選手権に懸ける思いは強い。「去年、ベンチ入りしたんですけど一回も(ピッチに)立てなかったので、今年こそという思いは一番強いと思っている」。そのMFは夏の県王者・東海大相模高との3回戦での活躍を誓った。

「自分のゴールで点決めて勝ちたいですね。(東海大相模には)中学校の時に一緒にサッカーをしていた名執(龍)がいる。負けたくないです」。大一番でもチームを勢いづけるようなゴールを決めて、仲間たちと勝利を喜ぶ。

(取材・文　吉田太郎)

---

▼関連リンク
●【特設】高校選手権2017