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鳥栖U-15出身、石川で勝負する星稜CB中村実月主将。支えてくれた家族、仲間に全国で勇姿を

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星稜高CB中村実月主将

[10.30 選手権石川県予選準決勝 星稜高 5-2 遊学館高 金沢市民]

 主将は家族や仲間への思いも込めて選手権を戦う。星稜高CB中村実月主将(3年=サガン鳥栖U-15)は前半から特長の高さを発揮。カウンターから抜け出して来る相手を一発で止めて見せるなど、攻守で力を示していた。
 
 試合終盤はボランチとしてプレー。ただし、相手の攻撃を受けてしまい、アディショナルタイムにクロスやCKから失点してしまった。4-0で折り返した前半は想定以上の戦いをすることができたが、課題をしっかり反省し、修正して決勝に臨む。

 インターハイでは全国3位に貢献。活躍を認められ、大会優秀選手に選出された。それでも選手権への思いは特別だ。「今年は100回大会なので、自分たちもモチベーションがありますし、(インターハイで)自分たちは3位だったので」。星稜が初の全国制覇を果たした第93回の映像などは心の支え。目標はその先輩たちに並ぶ日本一だ。

 強豪・鳥栖U-15から憧れの星稜へ進学。3年間で成長できたことは人間性の部分だという。「キャプテンをして変わったこともありますし、プレーもそうですけれども、人間性もどうしたら周りをどう動かせたら良いかとか成長した」。その部分を含めて自分の姿を家族に見せることも選手権の目標だ。

 星稜進学後、「親がこっちに来て、実際に見たことがない。自分の試合を」。選手権で全国大会に出場すれば、家族に勇姿を見せられる可能性がある。また、コロナ禍で甲子園への道を絶たれながら、応援してくれる野球部のためにも、家族のためにもまずは決勝で必ず勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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