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[MOM4050]玉野光南MF北村雄河(1年)_「終わりにしたくない」3年生の思い背負う“ルーキー”が試合終盤に大仕事

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玉野光南FW今井拓人が値千金の決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[10.29 高校選手権岡山県予選準決勝 玉野光南高 1-0 作陽高 津山市陸上競技場]

 選手権予選初挑戦の1年生MFが、7年ぶり9回目の出場を目指す決勝の舞台へと導いた。玉野光南高MF北村雄河(1年)が試合終盤、均衡を破る先制ゴール。スコアレスの緊張状態を打ち破り、チームを勝利に導く一撃を決めた。

 後半36分(40分ハーフ)、左サイドからのロングスローがゴール前へ。押し込もうとする玉野光南と、はね返そうとする作陽の選手が交錯し、エリア内にこぼれたボールにいち早く反応した。「絶対にこぼれてくると思っていた。自分が決めてやろうと思って、振り切った」という強烈な右足シュートがゴールへ。チームメイトにもみくちゃにされたヒーローは、振り払ってベンチ前へと走り、控えメンバーと喜びの輪を作った。

 ところが、ひとしきり喜んだ後にピッチに座り込んで動けなくなり、そのまま担架で運び出されて交代。ゴールを決める前からつりかけていた右足が、シュートの瞬間に完全につってしまったのだ。それでも、ぎりぎりのところで大仕事をやってのけ、「最後までやり切った感じです」と安堵の表情を浮かべた。

 玉野光南は1年生が北村を含めて3人、2年生が4人、先発に名を連ねていた。上級生、特に3年生の思いも背負ってピッチに立った北村は「これで終わりにしたくない、という思いでやっていた」という。加えて、全国高校総体(インターハイ)予選の準決勝で先発したとき、チームは勝ったが、自分自身は不本意な出来に終わっており、「何もできなくて悔しかった。そのぶんも今日はやってやろうと思っていた」との決意を、見事に結果につなげた。

 決勝の相手は岡山学芸館高。インターハイ予選決勝では1-2で競り負けた。「ドリブルや、味方と連係しながらゴールに迫るプレーを見せて、今度こそ絶対に勝って全国に行きたい」。決勝の舞台でも、チームを勝利に導くゴールを決めて見せる。

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(取材・文 石倉利英)

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