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[MOM4086]龍谷FW乗冨璃弥哉(3年)_クラスメイトはバイエルン内定「身近に基準がある」

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[11.6 選手権佐賀県予選準決勝 龍谷3-1(延長)佐賀学園 鹿島市陸上競技場]

 背番号10が3得点すべてに絡んだ。前半8分に先制を許した龍谷高だったが、同14分、FW乗冨璃弥哉(3年)が頭で落としたボールをFW中田修斗(3年)が蹴り込んで、同点に追いつく。

 さらに1-1のまま突入した延長戦では、またも乗冨が前半6分にFKから蹴り込まれたボールを頭で落として、FW久保田健生(3年)の勝ち越し弾をアシスト。そして延長後半5分には自らのゴールを仕留め、勝負をつけた。

「FWとして点を取らないといけないけど、自分は点がとれなくてもチームのために全力でやることを監督には求められている。だから今日も中田と久保田にアシストできて、最後に自分も決めきることができたので、良かったと思います」

 中学時代は強豪の鳥栖U-15で過ごし、中学3年生の時には夏のクラブユース選手権を制覇。冬の高円宮杯は準優勝に終わったが、世代トップレベルの環境に身を置いていた。

 U-18に上がることは出来なかったが、「ユースに進んだ子たちからいろんな話を聞けると思った」と鳥栖U-18の選手たちが多く通学している龍谷高に進学。その狙いは的中し、U-15時代の同期で17歳で鳥栖とプロ契約を結び、来年からドイツの名門バイエルンに入団するMF福井太智との、2年生、3年生とクラスメイトになっているという。

「いろいろ話を聞ける状況。福井は代表にも入っているので、代表のFWの選手とか、バイエルンの練習の感じとかを聞きました。身近に最高の基準がある。自分も大学で個人の技術を磨いて、1年でも早くプロを目指したいと思います」

 U-15時代からヘディングの競り合いや左足のシュートには自信を持っていたという乗冨だが、高校3年間でさらに磨きをかけてきた。それを全国の舞台で証明したい思いでいる。龍谷が全国選手権に出場したのは3年前。乗冨が入学してからは、まだ出ることができずにいる。

「ここで満足することなく、数年前は行っているので、佐賀県は龍谷だと思わせるように、決勝も圧倒出来るように戦っていきたい」。高校サッカーが最も注目を浴びる冬の舞台。世界に羽ばたくクラスメイトにも負けないような、熱い話題を佐賀県に提供する。

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(取材・文 児玉幸洋)

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