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[MOM4098]神村学園DF大川翔(3年)_無失点勝利。夏の悔しさ糧に信頼されるCBへ成長

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神村学園高CB大川翔(3年=F.cuore出身)は無失点勝利に大きく貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.11 選手権鹿児島県予選準決勝 神村学園高 2-0 出水中央高 白波スタ]

 DFリーダーが、より信頼される選手へ成長を遂げている。神村学園高はこの日、シュート28本を放ちながらも2得点。攻撃陣は圧倒的に攻めながらも課題を残す結果となった。

 また、奪い返し切れずにカウンターを受けるシーンが幾度かあったが、CB大川翔(3年=F.cuore出身)を中心としたDF陣が無失点。有村圭一郎監督も「一番安定していたのは大川でしょうね。アイツがあそこでしっかリ止めている。大川が伸びてきた」とその安定感の向上と成長を認めていた。

 大川は「相手に絶対に1対1で負けないことだったり、自分が弾ければチームの士気も上がるので意識していました」。この日は、相手の1トップに収められないように、CB中江小次郎(3年)としっかりマークの受け渡しをすることも集中して行っていた。

 確実に相手の攻撃の芽を摘む背番号3の前に、出水中央高は徐々に大川サイドを避けた攻撃へシフト。目の前の相手を封じ、無失点で終えた大川は「(相手にとって嫌な守りは)できたと思います。でも、ミドルやカバーができていなかったところがあったので、そこは改善していきたい。(中江と)お互いに声を掛け合いながら相手のFWに収めることをさせなかったので、そこは明日も継続したい」と引き締めていた。

 成長のきっかけはインターハイでの初戦敗退だった。「(成長の要因は) 全国大会での悔しさが一番です。全国大会で何もできなかった。そこから気持ち的にも自分が成長するように努力してきました」。チームはコロナ明けの選手が多くコンディション不良。その中でも我慢強く戦って無失点で終えなけれならなかった。

 だが、結果は後半序盤の連続失点で0-2。この敗戦が現在のエネルギーになっている。もっと自分チームを支える選手にならなければならない――。神村学園にはC大阪内定MF大迫塁(3年)、ボルシアMG内定FW福田師王(3年)という2枚看板がいるが、「あの2人に引っ張られてだけではダメなので、周りがあの2人を支えながら、陰の役割ですけれどもやっていきたい」と意識して日々を過ごしている。

 大迫は「自分の中では翔がDFリーダーだと思っている。小次郎も前に弾けて彼らの成長が自分たちにとっては頼もしい」と信頼を寄せる。大川は「チームを支えながら、後ろを安定させながら、チームのみんなから安心して任せられるCBになっていきたいです。(目標は)日本代表だったら吉田麻也選手。ああやってまとめながら、自分もしっかりやっていきたいです」。決勝でもリスク管理、組み立ての部分で攻撃陣の良さを引き出し、無失点で優勝を果たす。

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(取材・文 吉田太郎)

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