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[MOM4176]日大藤沢MF野澤勇飛(3年)_嫌なことも請け負う“絶対的な柱“。相手の勢い止め、同点弾

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後半23分、日大藤沢高MF野澤勇飛が左足ダイレクトで同点ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.31 選手権2回戦 日大藤沢高 2-1 米子北高 等々力]

 日大藤沢高(神奈川)は元FWのボランチが強敵の勢いを断ち切り、流れを変えた。後半23分、右SB片岡大慈(2年)が右サイドからロングスロー。これをニアのFW有竹翔吾(3年)が競り勝つ。すると、ゴールエリアへ落下したボールにMF野澤勇飛(3年)がいち早く反応。左足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。

 佐藤輝勝監督は「前半、いつも通りボール消して、(泥臭く走る、守備するなど)嫌なことを請け負ってくれた。後半もうちょっと出ようと言って前に出たのが彼の良さだったと思いますし、あのゴールが生まれたのかなと思います」と頷く。このゴールで勢いに乗った日大藤沢は相手オウンゴールで逆転。終盤の猛攻を跳ね返して3回戦進出を決めた。

 野澤はFW時代も守備を得意としていたというボランチだ。以前、その野澤について佐藤監督は、「いぶし銀で文句も言わずハードワークしてくれる。中盤の核がいない中で絶対誰かいるよ、と探して、その中で野澤が出てきた。性格が中盤に合っていた」と説明していた。

 チームのために実直に戦うことができるボランチはこの日、インターハイ3位の米子北高(鳥取)との戦いで頭をフル回転させていた。「10番(中井唯斗)とか9番(福田秀人)とか上手い選手がいて、GKがキャッチした後すぐにロングボールを入れて来るチームでなかなか休む時間を与えてくれないというか、一瞬の油断も許してくれないので相当やりづらかったです」と振り返る。だが、その一つ一つに対応し、ボール奪取。本人は攻撃を作る回数が少なかったことを反省したが、この日も貢献度は大きかった。

 チームメートの清水内定エースFW森重陽介(3年)やU-17日本代表候補歴を持つDFアッパ勇輝(3年)に比べると、全国的には知られていないかもしれない。だが、チームの柱の一人で厚い信頼を受ける存在だ。

 森重は「サッカーでいうと絶対的な存在で攻守に置いて大事な存在です。普段はあまり喋らなくて静かなのでそのギャップというか、サッカーになると(熱いプレーヤーへ)ガラッと変わる」と説明する。本人も「自分たちが崩れると、ゲームで負けてしまう」と責任感を持ってプレー。FW福田師王(3年、ボルシアMG内定)、MF大迫塁(3年、C大阪内定)中心に前評判の高い神村学園高(鹿児島)との3回戦ではもっと求められているプレーを表現し、活躍する意気込みだ。

「もちろん点も取れたし、手応えはあるんですけれども、もっとやっていかなければ自分たちの目標である全国優勝はできないので、これからもっと自分のプレーに磨きを掛けたいです」

 最注目FW福田封じについて、「凄く楽しみな部分はあります。福田師王選手は身体が強い選手なのでフィジカルで勝つことは難しいんですけれども頭を使って、勝ちたいです」とボールに触らせない考え。相手の絶対的エースを止めて、再びチームを勝たせる。

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(取材・文 取材・文 吉田太郎)

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