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東山が選手権初制覇に王手! 先制されるも松橋啓太が同点弾…前回準V・大津とのPK戦を制して初の決勝進出

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東山がPK戦を制して決勝へ

[1.7 選手権準決勝 東山 1-1(PK4-2)大津 国立]

 第101回全国高校サッカー選手権は7日、国立競技場で準決勝を行った。第2試合では東山高(京都)と大津高(熊本)が対戦。1-1のPK戦の末、東山が4-2で勝利。京都勢では2012年度に京都橘高が鵬翔高に敗れて以来、10年ぶりの決勝進出となる。9日の決勝では岡山学芸館高との初優勝を懸けた対戦となる。

 最高成績8強の壁を突破した東山は、メンバー変わらず4-4-2の布陣。GK佐藤瑞起(3年)、4バックは左からDF仲里勇真(3年)、DF志津正剛(2年)、DF新谷陸斗(3年)、DF石井亜錬(3年)。ボランチ2枚はMF真田蓮司(3年)とMF松橋啓太(3年)。左サイドはMF清水楓之介(3年)、右サイドはMF阪田澪哉(3年/C大阪内定)。2トップはFW北村圭司朗(3年)とFW豊嶋蓮央(3年)となった。

 前回大会準優勝の大津は再び国立に帰還し、2年連続の決勝を目指す。4-4-2の布陣でU-17日本代表GK西星哉(3年)、4バックは左からDF田辺幸久(2年)、U-17日本代表MF碇明日麻(2年)、DF野田翔升(3年)、DF坂本翼(3年)。ボランチ2枚はMF井伊虎太郎(3年)と出場停止から復帰したMF浅野力愛(3年)。左サイドがMF香山太良(3年)、右サイドがU-17日本高校選抜MF田原瑠衣(3年)。2トップはFW山下基成(3年)とU-19日本代表候補FW小林俊瑛(3年)が入った。

 序盤は拮抗しながらも、互いに敵陣まで迫る。大津は前半28分、田原のパスをPA右で受けた小林が右足シュート。だが、GK佐藤の正面に収まった。一方、東山は同31分、右サイドの北村からスルーパス。反応した阪田がPA右から右足シュートを打つが、こちらもGK西に阻まれた。34分には阪田がPA左の深い位置からクロス。ファーサイドの豊嶋のヘディングはゴール枠外にわずかに逸れた。

 前半39分、大津が均衡を破る。左サイドを香山がドリブルで運び、前線から降りてきた小林と綺麗なワンツーのやりとり。再び香山がPA左付近まで突破し、グラウンダーのクロスを上げる。ファーサイドに詰めた井伊がワンタッチで沈め、今大会初ゴールで先制点を挙げた。

 東山は0-1でリードされたまま前半を折り返すと、後半から攻勢を強める。前半7分、松橋の右足ミドルはゴール上に外れる。8分には左CKを仲里が左足で蹴り、豊嶋が頭で合わせるが、ゴールの枠を捉えられない。大津も同12分に反撃。井伊の右サイドからのクロスを山下がヘディングシュート。だが、わずかにゴール右外に外れた。

 後半17分、東山は清水からMF上田幸輝(3年)を投入。そして直後に試合が動く。豊嶋の突破から得た右CKを仲里が左足で蹴り込む。相手選手に当たってファーサイドに流れると、待ち構えるのは松橋。冷静なトラップから右足シュートを放ち、1-1の同点ゴールを決めた。

 試合は振り出しに戻り、大津は後半23分に3枚替え。田原、香山、井伊を下げ、MF岩崎大翔(3年)、MF中馬颯太(3年)、MF坂本龍之介(3年)を出場させる。直後に決定機が2連発。浅野の右CKをニアサイドの小林が頭で合わせるが、GK佐藤の正面。直後にはパスワークからのフィニッシュを岩崎が打つが、ゴール上に外れた。

 後半38分、東山が右CKからチャンスを作れば、大津も防ぎ切ってロングカウンター。坂本のパスから岩崎が敵陣付近でシュートを放つも、GK佐藤にはじかれる。東山は同40分、左サイドからロングスローを飛ばし、こぼれたところを真田が左足シュート。だが、惜しくもクロスバーを叩いた。

 90分間では決着つかず、試合は両者ともに2試合連続となるPK戦へ。東山はGK佐藤が先攻・大津の2人目と4人目をストップ。4-2でPK戦を制して初の決勝に駒を進めた。

(取材・文 石川祐介)
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